chevron_left

キャリア教育のウソとホント

無料
第1回

キャリア教育のウソとホント(キャリア教育とは?―登場の背景と日本的展開―)

2014年10月31日 60min
キャリア教育のウソとホント(キャリア教育とは?―登場の背景と日本的展開―) play_arrow 無料で受講

受講完了まであと100%

スライド資料

会員登録して、全てのスライドを見よう

1 / 29

授業の概要

キャリア教育とは,本来,どういうものなのか,キャリア教育をどう理解し,どのように推進していけばよいのかを考えてみることが,この授業のねらいです。

キャリア教育という言葉が,日本の教育界で一気に脚光を浴びるようになったのは,2003年に政府の若者自立・挑戦戦略会議が「若者自立・挑戦プラン」を策定して以降のことです。文部科学省は,このプランの中で,小学校・中学校・高校を通じた「キャリア教育の推進」を謳いあげ,その後は,キャリア教育の推進施策を精力的に展開してきました。

それから十年あまり。――少なくとも教育現場においては,キャリア教育への取り組みが普及しました。学校でカラスの鳴かない日はあっても,「キャリア教育」という言葉を聞かない日はありません(たぶん)。

そういう意味で,「キャリア教育的なもの」は普及したのですが,人々がこの言葉によって何をイメージするのか,キャリア教育をどう理解し,どのように教育課程や日常の教育実践に落とし込むのかに関しては,教師たちの間でも,いや,教育行政関係者や研究者の間でさえ,かなりの差異があるのが現実です。

バリエーションがあると言えば,格好いいかもしれません。しかし,「キャリア教育」として想定しているものが相互に異なっていると,議論は,当然にもすれ違います。時には,不毛な言い争いになることもあります。そうした“混乱”や“すれ違い”を解きほぐし,これまでの“誤解”や“曲解”にも挑みつつ,キャリア教育のウソとホントに迫っていきます。

 

1限目:キャリア教育とは?ー登場の背景と日本的展開

日本においてキャリア教育が登場した背景とその後の展開の経過を学んだうえで,そこに見られる日本的特殊性について,欧米におけるキャリア教育との比較も踏まえて,考えてみます。

  1. 進路指導改革から若年雇用問題の深刻化への対応へ
  2. 新規学卒労働市場の構造的変容
  3. 「ジョブ型雇用」の社会におけるキャリア教育
  4. キャリア教育の日本的特殊性と困難

※ この授業は、全2回授業です
※ 2限目「キャリア教育の「落とし穴」―出口はどこにあるか?」はこちらから

こんな方にお薦めです

◎「教育」という角度からキャリアデザインとその支援について考えてみたい人
◎教師をはじめとする教育関係者
◎教職をめざす学生,教育に関心のある学生
◎自分が受けてきた(受けている)キャリア教育に疑問を感じてきた(いる)若い人


 

法政大学 キャリアデザイン学部授業 第二弾!

この授業は、2014年6月〜8月にかけて開講されて、大人気だった「法政大学 キャリアデザイン学部」特別カリキュラムの第二弾授業です。

法政大学 キャリアデザイン学部は、法政大学内に2003年に設置された学部。「キャリア」と聞いて一般的に想起される、職業、特に専門的な職業に関することではなく、英語の Careerの意味(生涯、経歴、行路など)に即して、人が生涯にわたってたどる生の軌跡のすべてが「キャリア」であると定義。一人ひとりにとってかけがえのない人生=キャリアを主体的に「デザイン」(設計・再設計)していくための理論と実践を「キャリアデザイン」と定義し、それを実行できる自律的な人材の養成を目指す学部です。

同カリキュラムでは、スクーの持つ「インターネットで学習体験を最大化するノウハウ」と、法政大学が蓄積してきた「キャリアをデザインする理論・技術」を合わせ、『オンラインだからこそできる、キャリアデザイン講義・ワークショップ』を実施します。


● 法政大学 キャリアデザイン学部 カリキュラム特設ページ:http://schoo.jp/campaign/2014/hosei_univ

こんな人にオススメ

キャリア教育に興味がある方

担当の先生/パーソナリティ