仕事の成果が上がる「ほめ」のチカラ

コース概要

9万部超えのベストセラー『マジ文章書けないんだけど ~朝日新聞ベテラン校閲記者が教える一生モノの文章術~』(大和書房)、『ヤバいほど日本語知らないんだけど』(朝日新聞出版)など多数の書籍を刊行され、Schooで多くの大人気授業を開講いただいている前田安正先生の新刊『ほめ本』が、3月25日に発売されました。


今回はその新刊を元に、書籍のタイトルにもなっている「ほめ」について前田先生に改めて教えていただきます。


私たちが仕事において誰かをほめるとなると、部下や後輩というイメージが浮かぶと思います。
むしろ上司や取引先など目上の方やお客様をほめるのは失礼にあたるのではないか、とも思うかもしれません。
ですが、本書で前田先生はこうおっしゃっています。

 

辞書を引くと「ほめる」は「高い評価を与え、それを栄えあるように言うこと。たたえる」などとあり、「ほめる」という動詞は「目上の人に対しては用いることはできない」と書かれたものもある。そのため、評価する側とされる側には立場の違いが生じる。「ほめる」という動詞だけでなく、目上の人をほめるという行為自体にも、心理的な壁が立ちはだかってしまうのだ。
しかし、語釈にはもう一つある。「祝う。ことほぐ。祝福する」。相手を祝福するとき、そこには敬意が生じる。評価という枠を離れて「敬意」として「ほめる」を捉え直せるのではないか。敬意であれば、年上・年下という関係をことさら意識する必要はない。 (本文 まえがきより抜粋)

 

このように前田先生がおっしゃっていることを念頭に、これまでほめるのは失礼だと思っていた相手にも、正しく敬意を持ってお伝えすることで、みなさんの仕事はうまく進み、成果も上がっていくと思います。
この授業で前田先生がお伝えする「ほめのチカラ」をご自身のビジネススキルとして身につけ、これからますます仕事を円滑に進められるよう、みなさんに学んでいただけると幸いです。

 

 


ほめ本 こころを通わすコミュニケーション』前田安正・著(ぱる出版)

 

講師プロフィール

前田安正 先生(朝日新聞メディアプロダクション 校閲事業部長)

早稲田大学卒業、事業構想大学院大学修了。
朝日新聞社入社、用語幹事、東京本社校閲センター長、編集担当補佐兼経営企画担当補佐などを経て現職。日本語、漢字をテーマにした特集や連載、コラムなどを担当。2018年4月~2019年3月、朝日新聞水曜夕刊にコラム「ことばのたまゆら」、2019年4月~2020年3月、土曜夕刊にエッセイ「あのとき」を連載。漢字の字源、文章に関する本など著書も多く「マジ文章書けないんだけど」(大和書房)は9万1000部。同書は文章作法部門で2年連続売上第1位を記録。 自治体・企業などで「文章の書き方・直し方」をテーマに広報研修にも出講。2019年2月、文章コンサルティングファーム・未來交創株式会社を立ち上げ、ビジョンクリエイターとして文章コーチングなどを手掛けている。

 

 

■前田安正先生過去ご登壇授業
マジ文章書けないんだけど-朝日新聞ベテラン校閲記者が教える一生モノの文章術-
月刊:マジ文章書けないんだけど -朝日新聞ベテラン校閲記者が毎月教える一生モノの文章術-
月刊:マジ文章書けないんだけど -朝日新聞ベテラン校閲記者が毎月教える一生モノの文章術- シーズン3
ヤバいほど日本語知らないんだけど
文章がスラスラ書ける…わけがない
記者から学ぶ信頼関係の築き方」※第3回「永く続く関係から得られるもの」のみご出演