4/25(Thu)

今日の生放送

つつい みき

筒井 美紀

法政大学キャリアデザイン学部准教授

1968年生。東京大学教育学部卒、東京大学大学院教育学研究科博士課程修了。博士(教育学)。京都女子大学現代社会学部講師・准教授を経て、現職。 主著に『キャリアラダーとは何か――アメリカにおける地域と企業の戦略転換』(勁草書房・共訳・2008年)、『仕事と暮らしを取りもどす――社会正義のアメリカ』(岩波書店・共著・2012年)、『教育を原理する――自己にたち返る学び』(法政大学出版局・共著・2013年)、『就労支援を問い直す――自治体と地域の取り組み』(勁草書房・共編著・2014年)、『大学選びより100倍大切なこと』(ジャパンマニシニスト社・単著・2014年)、『大学生のためのキャリアデザイン入門』(有斐閣・分担執筆・2014年)、など。 「うーむ、私はキャリアをデザインしながら生きてきたのかなあ?」――ジムトレーニング歴15年の私は「何事も計画立ててしっかりやるのは効果ある」と思うけど、ヘンデルの「メサイア」(ハ~レルヤ♬)を大音量で聴いていると「人生、デザインできないことの方が多いじゃん」と思うし、乗り鉄で温泉好きの私は旅先で「キャリアデザイン、してもまあ、そのときはそのときやね~」と。…で、如何に生きるべきなんだろう。それは、齢を重ねるごとに難しくなるなあ…。大学では「教育社会学ⅠⅡ」「教育実習事前指導」など、大学院では「教育社会学」を担当。  

筒井 美紀

登壇している授業のカテゴリー・関連タグ

担当のコース

フリーターやニートや非正規雇用の問題が荒れ狂う2000年代になって、教育に突如課せられた大きな使命、「キャリアデザイン」。でもそこには、たくさんの落とし穴があることに、私たちは少しずつ気づき始めている。 例えば、やりたいこと探しのキャリア教育って、本当に役に立つの? ——夢のとおりに仕事してる人ってそんなに多くないはずです。 やりたいことが見つからなくて焦ってる私って、変なの? ——やりたいこと以前に、やれることが何なのかって話ですよね。 私たちの生き方(キャリア)は、私たちのデザイン(設計)できる範囲をはるかこえて、制度や文化や生得的特性の文脈に埋め込まれている。日本で唯一の「キャリアデザイン学部」(法政大学)の教育学担当教員(教育心理学、臨床教育学、教育社会学)が、文脈に埋め込まれた私たちのキャリアというこの重い事実と、そこからできることを見つめなおし、いま流行りの「明るい」キャリアデザインのウラ・オモテに迫ります。

人は生まれてから死ぬまで学び続ける存在、すなわち生涯学習者です。 その考え方は生涯発達のとらえ方に関連が深いが、同時にソーシャル・キャピタルを活用しつつ学ぶという点で、社会的で個性的な学びの過程を一人一人が創出しうる側面に注目する必要があります。 ソーシャル・キャピタルとは、人的・文化的・歴史社会的な資源であり、人が生きる環境を構成しているもの。生涯学習とは、学校の学習歴を基礎としつつも、社会に生き、社会を創る営みのなかで自分づくりにとりくむプロセスです。 この授業では、生涯学習という学習観をもつことが、より善く生きる、あるいは主体的な生き方を追求する上で大きな意味をもつことを掘り下げて考えていきます。学校化社会を超えて、自分が生涯学習者であるという意識をもつことによって、学びの意味の転換がはかられるでしょう。 この授業を受講することを通して、生涯学習者としての自分を再認識してみましょう。   【スクーを通じて、もう一度大学へ】 スクーでは全国10の大学と連携し、ビジネスパーソン向けに、大学ならではの授業を開講しております。早稲田大学・関西学院大学・法政大学などはじめとする日本全国の大学が誇る名授業を通じて、仕事に活きる教養を身につけられます。 スクー×全国10大学(2015年版)はこちら https://schoo.jp/campaign/2015/univ_2015

担当の授業一覧 全5授業

生涯学習入門 - ソーシャル・キャピタルを活かす学び

第1回 生涯学習入門 - ソーシャル・キャピタルを活かす学び(60分)

2015年4月24日放送

人は生まれてから死ぬまで学び続ける存在、すなわち生涯学習者です。 その考え方は生涯発達のとらえ方に関連が深いが、同時にソーシャル・キャピタルを活用しつつ学ぶという点で、社会的で個性的な学びの過程を一人一人が創出しうる側面に注目する必要があります。 ソーシャル・キャピタルとは、人的・文化的・歴史社会的な資源であり、人が生きる環境を構成しているもの。生涯学習とは、学校の学習歴を基礎としつつも、社会に生き、社会を創る営みのなかで自分づくりにとりくむプロセスです。 この授業では、生涯学習という学習観をもつことが、より善く生きる、あるいは主体的な生き方を追求する上で大きな意味をもつことを掘り下げて考えていきます。学校化社会を超えて、自分が生涯学習者であるという意識をもつことによって、学びの意味の転換がはかられるでしょう。 この授業を受講することを通して、生涯学習者としての自分を再認識してみましょう。   【スクーを通じて、もう一度大学へ】 スクーでは全国10の大学と連携し、ビジネスパーソン向けに、大学ならではの授業を開講しております。早稲田大学・関西学院大学・法政大学などはじめとする日本全国の大学が誇る名授業を通じて、仕事に活きる教養を身につけられます。 スクー×全国10大学(2015年版)はこちら https://schoo.jp/campaign/2015/univ_2015

無料公開中 キャリアデザインのオモテとウラ―整理と統合―

第8回 キャリアデザインのオモテとウラ―整理と統合―(60分)

2014年8月1日放送

フリーターやニートや非正規雇用の問題が荒れ狂う2000年代になって、教育に突如課せられた大きな使命、「キャリアデザイン」。でもそこには、たくさんの落とし穴があることに、私たちは少しずつ気づき始めている。 例えば、やりたいこと探しのキャリア教育って、本当に役に立つの? ――夢のとおりに仕事してる人ってそんなに多くないはずです。 やりたいことが見つからなくて焦ってる私って、変なの? ――やりたいこと以前に、やれることが何なのかって話ですよね。 私たちの生き方(キャリア)は、私たちのデザイン(設計)できる範囲をはるかこえて、制度や文化や生得的特性の文脈に埋め込まれている。日本で唯一の「キャリアデザイン学部」(法政大学)の教育学担当教員(教育心理学、臨床教育学、教育社会学)が、文脈に埋め込まれた私たちのキャリアというこの重い事実と、そこからできることを見つめなおし、いま流行りの「明るい」キャリアデザインのウラ・オモテに迫ります。   ■8限目:「キャリアデザインのオモテとウラ-整理と統合」  三人がそれぞれの専門からアプローチしてきた、キャリアデザインのオモテとウラについて、もう一度整理、統合して考えます。 キャリアデザインという言葉が世の中でどう解釈されているのか、それはどのような点で正しく、どのような点で誤解なのかを、講義の復習の意味をこめて、考え直しましょう。そして、キャリアデザインは本当に必要なのか、どのような意味で必要なのか、本当に必要なキャリアデザインは、どうしたら可能になるのかを、講師それぞれの生き方もネタにとりまぜながら(?)、受講生のみなさんと一緒に考えていきたいと思います。   ■全8回授業の予定 (1)6/13放送【心理とキャリアデザイン】 (2)6/20放送【認知特性とキャリアデザイン】 (3)6/27放送【学校とキャリアデザイン】 (4)7/4 放送【家族とキャリアデザイン】 (5)7/11放送【キャリアデザインはなぜ難しいのか―ぬるま湯環境が生む脅威と焦燥―】 (6)7/18放送【キャリアデザインはなぜ難しいのか―突然変化する興味関心―】 (7)7/25放送【キャリアデザインの難しさを乗り越えてゆく】 (8)8/1 放送【キャリアデザインのオモテとウラ-整理と統合】  

無料公開中 キャリアデザインの難しさを乗り越えてゆくには

第7回 キャリアデザインの難しさを乗り越えてゆくには(60分)

2014年7月25日放送

フリーターやニートや非正規雇用の問題が荒れ狂う2000年代になって、教育に突如課せられた大きな使命、「キャリアデザイン」。でもそこには、たくさんの落とし穴があることに、私たちは少しずつ気づき始めている。 例えば、やりたいこと探しのキャリア教育って、本当に役に立つの? ――夢のとおりに仕事してる人ってそんなに多くないはずです。 やりたいことが見つからなくて焦ってる私って、変なの? ――やりたいこと以前に、やれることが何なのかって話ですよね。 私たちの生き方(キャリア)は、私たちのデザイン(設計)できる範囲をはるかこえて、制度や文化や生得的特性の文脈に埋め込まれている。日本で唯一の「キャリアデザイン学部」(法政大学)の教育学担当教員(教育心理学、臨床教育学、教育社会学)が、文脈に埋め込まれた私たちのキャリアというこの重い事実と、そこからできることを見つめなおし、いま流行りの「明るい」キャリアデザインのウラ・オモテに迫ります。   ■7限目:「キャリアデザインの難しさを乗り越えてゆく」  キャリアデザインはなぜ難しいのでしょうか。その理由はいろいろありますが、ひとつは、「できない自分/変えがたい環境」に直面することから生じる脅威と焦燥。いまひとつは、興味関心を突如変化させる、あなたの心を根底から揺さぶる出来事の訪れによる選択の混迷。こうした脅威・焦燥・混迷は、どのようにして乗り越えてゆけばよいのでしょうか。そもそも、「乗り越える」とはどういう意味なのでしょうか。この回では、受講生のみなさんからの意見も積極的に伺いながら、考えていきます。    ■全8回授業の予定 (1)6/13放送【心理とキャリアデザイン】 (2)6/20放送【認知特性とキャリアデザイン】 (3)6/27放送【学校とキャリアデザイン】 (4)7/4 放送【家族とキャリアデザイン】 (5)7/11放送【キャリアデザインはなぜ難しいのか―ぬるま湯環境が生む脅威と焦燥―】 (6)7/18放送【キャリアデザインはなぜ難しいのか―突然変化する興味関心―】 (7)7/25放送【キャリアデザインの難しさを乗り越えてゆく】 (8)8/1 放送【キャリアデザインのオモテとウラ-整理と統合】  

無料公開中 キャリアデザインはなぜ難しいのか―突然変化する興味関心―

第6回 キャリアデザインはなぜ難しいのか―突然変化する興味関心―(60分)

2014年7月18日放送

フリーターやニートや非正規雇用の問題が荒れ狂う2000年代になって、教育に突如課せられた大きな使命、「キャリアデザイン」。でもそこには、たくさんの落とし穴があることに、私たちは少しずつ気づき始めている。 例えば、やりたいこと探しのキャリア教育って、本当に役に立つの? ――夢のとおりに仕事してる人ってそんなに多くないはずです。 やりたいことが見つからなくて焦ってる私って、変なの? ――やりたいこと以前に、やれることが何なのかって話ですよね。 私たちの生き方(キャリア)は、私たちのデザイン(設計)できる範囲をはるかこえて、制度や文化や生得的特性の文脈に埋め込まれている。日本で唯一の「キャリアデザイン学部」(法政大学)の教育学担当教員(教育心理学、臨床教育学、教育社会学)が、文脈に埋め込まれた私たちのキャリアというこの重い事実と、そこからできることを見つめなおし、いま流行りの「明るい」キャリアデザインのウラ・オモテに迫ります。   ■6限目:「キャリアデザインはなぜ難しいのか―突然変化する興味関心―」  「一度決めたら根気強くやれ」。これはゴールデン・ルールとされています。では同様に、「一度デザインしたら根気強くやれ」なのでしょうか。ホイホイと「流行りもん」に飛びついていたら目標を達成できるわけがないのだから、原則的にはイエスです。けれども、あなたの心を根底から揺さぶる出来事が訪れたときは例外です。このような出会いは、決してデザインできるものではありません。あなたの意志や興味関心とは全く独立に、環境(予想だにしなかった機会)から訪れてくるものだからです。「絶対、こっちがやりたい。でも、これまでせっかく積み重ねてきたことが「パー」になる」。では、どうすべきなのでしょうか。この回では、将来の希望職業が突如大変化した大学3年生を事例に、考察を深めます。   ■全8回授業の予定 (1)6/13放送【心理とキャリアデザイン】 (2)6/20放送【認知特性とキャリアデザイン】 (3)6/27放送【学校とキャリアデザイン】 (4)7/4 放送【家族とキャリアデザイン】 (5)7/11放送【キャリアデザインはなぜ難しいのか―ぬるま湯環境が生む脅威と焦燥―】 (6)7/18放送【キャリアデザインはなぜ難しいのか―突然変化する興味関心―】 (7)7/25放送【キャリアデザインの難しさを乗り越えてゆく】 (8)8/1 放送【キャリアデザインのオモテとウラ-整理と統合】  

無料公開中 キャリアデザインはなぜ難しいのか―ぬるま湯環境が生む脅威と焦燥―

第5回 キャリアデザインはなぜ難しいのか―ぬるま湯環境が生む脅威と焦燥―(60分)

2014年7月11日放送

フリーターやニートや非正規雇用の問題が荒れ狂う2000年代になって、教育に突如課せられた大きな使命、「キャリアデザイン」。でもそこには、たくさんの落とし穴があることに、私たちは少しずつ気づき始めている。 例えば、やりたいこと探しのキャリア教育って、本当に役に立つの? ――夢のとおりに仕事してる人ってそんなに多くないはずです。 やりたいことが見つからなくて焦ってる私って、変なの? ――やりたいこと以前に、やれることが何なのかって話ですよね。 私たちの生き方(キャリア)は、私たちのデザイン(設計)できる範囲をはるかこえて、制度や文化や生得的特性の文脈に埋め込まれている。日本で唯一の「キャリアデザイン学部」(法政大学)の教育学担当教員(教育心理学、臨床教育学、教育社会学)が、文脈に埋め込まれた私たちのキャリアというこの重い事実と、そこからできることを見つめなおし、いま流行りの「明るい」キャリアデザインのウラ・オモテに迫ります。   ■5限目:「キャリアデザインはなぜ難しいのか―ぬるま湯環境が生む脅威と焦燥―」  キャリアデザインは難しい。この難しさはやる気を挫くことが少なくないわけですが、その根底には、「キャリアデザイン」に関する勘違いがあることが多いのです。デザイン段階では、困難を乗り越えて目標を達成している自分を描けるから、なんだかポジティブになれるものです。でも、そのデザインを実践してみて、人は初めて、能力不足の自己に直面するという脅威と同時に、変えがたい環境に直面して落胆し焦燥が募るのです。この回では、本人曰く「ぬるま湯環境」で過ごしてきた大学3年生の事例と、3つの学校種(進学校/就職中心普通科高校/専門高校)の高校3年生の将来観に関するアンケートとを題材に、考察を深めます   ■全8回授業の予定 (1)6/13放送【心理とキャリアデザイン】 (2)6/20放送【認知特性とキャリアデザイン】 (3)6/27放送【学校とキャリアデザイン】 (4)7/4 放送【家族とキャリアデザイン】 (5)7/11放送【キャリアデザインはなぜ難しいのか―ぬるま湯環境が生む脅威と焦燥―】 (6)7/18放送【キャリアデザインはなぜ難しいのか―突然変化する興味関心―】 (7)7/25放送【キャリアデザインの難しさを乗り越えてゆく】 (8)8/1 放送【キャリアデザインのオモテとウラ-整理と統合】