公開日:2020/12/17
更新日:2023/02/19

研修とは?意味や手法、種類や実施の流れなどついて解説

研修とは?意味や手法、種類や実施の流れなどついて解説 | オンライン研修・人材育成 - Schoo(スクー)法人・企業向けサービス

インターネットの普及とコミュニケーションツールの発展により、リモートワークを採用する企業が増えてきています。リモートワークの導入に合わせ、オンライン研修を取り入れるなど、研修のやり方を見直す企業も多いです。研修には人材のスキルアップだけでなく、様々な目的があります。また、目的によって選ぶべき研修の種類や手法が異なるため、目的に合ったものをしっかりと選んでカリキュラムを組むことが重要です。 当記事では研修の意味や目的から、一般的に用いられる手法や種類、実施までの流れなどを解説します。

 

01研修とは

研修とは、業務上必要になる知識や技能を身につけるための講座のことです。企業内におけるルールや業務上のフローを会得するための内部研修の他、社会人にとって必要な知識や技能をより広義的に身につけることができる外部研修が存在します。研修を行うことで各々が業務上で必要なスキルを効率良く身につけることができるため、より早期に戦力として加えることが可能です。

また、外部研修では企業で必要な能力に限らず、社会人として必要なスキルを身につけることができるため、個人の成長という観点でも重要な役割を持っています。研修を行うことで、組織全体の業務遂行レベルを底上げし、長期的な経営戦略の達成を盤石にすることができるのです。

 

02研修を実施する目的と重要性

研修は組織の人材レベルを向上させる他にも、以下のような目的があります。

  • ・人材のレベル確認
  • ・企業・個人間でのビジョン共有
  • ・個人のスキルアップ

企業側としては、研修は組織に所属する人材の能力がどの程度なのかを確認する機会として重要な役割を果たします。また、研修の中で企業の経営戦略や長期的目標を共有することで、個々が組織内でやるべきことが明確化し、認識のずれを減らすことが可能です。個人としては、企業の資金で知識や技能を身につけることができるため、社会人として効率的にスキルアップすることができるというメリットがあります。

詳しく見ていきましょう。

人材のレベル確認

企業が研修を実施する目的としてまず挙げられるのが、人材のレベル確認です。研修には効率的な人材育成の他に、人材のレベルをある程度そろえることができるというメリットがあります。人材レベルをそろえることで、企業は業務に適した人材を把握しやすくなり、より効率的な人員配置を行うことが可能です。

また、研修中の演習や研修後の課題などによって個々のポテンシャルのばらつきも把握することができ、今後の育成方針を細かく定めることができます。以上のように、研修は人材を適材適所で活用する上でも重要になります。

企業・個人間でのビジョン共有

企業と個人間でビジョンを共有する上でも研修の実施は重要です。研修中に企業の短期的、長期的な計画を共有することで、個々が行っている業務の重要性を再認識させることができます。

個人としても、企業が目指すビジョンが明確になることでモチベーションアップに繋がり、より仕事にやりがいを感じることができるでしょう。研修を通して企業と個人の間で意識のすり合わせを行うことで、組織全体の士気を上げることが可能です。

個人のスキルアップ

個人のスキルアップも研修の重要な目的です。実際の業務に関する研修を行えば、すぐに組織の戦力に加えることができます。また、より広義的な研修を行えば、個人の社会人としてのスキルを向上させることが可能です。

個人としても、企業の負担で社会で必要な知識や技能が身につくため、上手く活用することで企業を離れても活躍できる人材に成長することができます。

 

03研修で一般的に用いられる手法

企業や個人が求める知識や技能によって、研修の内容は年々多様化していっていますが、手法としては以下の2つが用いられることが一般的です。

  • ・集合研修
  • ・オンライン研修(eラーニング)

これまでは集合研修・外部セミナー参加がいわゆる研修手法としての王道でした。しかし、働き方改革や新型コロナの影響もあり、昨今ではオンライン研修を中心に研修設計を組み立てる企業が増えています。

集合研修

集合研修とは、業務外の時間で講師が受講生に対して講習を行う研修のことを言います。集合研修というように、大多数の受講者が集まり、講師が研修を行うという点が特徴です。また、集合研修も対面で実施するもの、外部のセミナーに参加するもの、といったように複数の種類に分かれています。また昨今ではZoomに代表されるようなWeb会議ツールを用いた集合研修も盛んになっています。

オンライン研修(eラーニング)

オンライン研修(eラーニング)とは、アーカイブされた講座を受講する形式の研修です。集合研修との違いは、いつでも1人で受講できるという点にあります。働き方改革が進み、リモートワークが定常化している企業では、この手法が集合研修よりも一般化してきています。また、出社が前提でも、知識のインプットをオンライン研修(eラーニング)で行い、実際に社員が集まる場ではアウトプット(グループワーク)のみに集中するという使い分けをする企業が増えています

【関連記事】集合研修とオンライン研修を6項目で比較
 

04研修の具体的な種類とは?

研修の主な種類は以下の通りです。

  • ・階層別研修
  • ・職種別研修
  • ・テーマ別研修

詳しく見ていきましょう。

階層別研修

階層別研修は、役職や年齢などに合わせて行われる研修です。新入社員から管理職まで、役職や年齢に合わせたマインドセットや考え方を学べるのが特徴で、役職に適した人物としての成長を促します。

職種別研修

職種別研修は、職種ごとの専門スキルについて学べる研修です。WebエンジニアであればC言語やJava Scriptといったプログラミング言語、事務職であればVLOOKUP関数やVBAなどのエクセル関連の知識といったように、職種ごとに必要となる広義的なスキルを身につけることを目的としています。

テーマ別研修

研修には、階層別や職種別に分類されないカテゴリのもの少なくありません。Schooではテーマ別研修と定義しており、この研修では役職や職種問わず必要になるスキルを学ぶことが可能です。一般的な研修としてイメージしやすいビジネスマナーやリーダーシップに関する研修をはじめ、近年問題に問題になりがちな社内ハラスメントに関するものやOJT研修の指導員に向けたものなど、重要度の高い研修が用意されています。

 

05研修を実施するための6つのステップ

効果的な研修を実施するためには、以下のようなステップを踏むことが重要です。

  • ・研修の目的を設定する
  • ・研修の手法に合わせた準備を行う
  • ・研修スタッフを選抜する
  • ・具体的な研修内容を決める
  • ・参加者を選抜・募集する
  • ・研修を実施する

特に重要なのは研修の目的設定です。研修の受講者にどのようなスキルや技能を身につけさせたいかを明確化にすることで、研修内容が散漫にならず、効果的なスキルアップを促しことができます。

詳しく見ていきましょう。

1:研修の目的を設定する

まずは研修の目的を設定しましょう。受講者の技能習得やモチベーションの向上など、目的をしっかりと設定することで、より洗練した研修カリキュラムを作ることができます。 重要なのは研修の目的を実現可能なものにすることです。1つの研修で多くの成果を得ようと研修の範囲を広くしてしまうと、1つ1つの研修内容が薄くなってしまい、受講者が何も身につけられない可能性があります。

研修の目的はあくまで1つに縛り、無理なく確実に成果を挙げられるようにしましょう。

2:研修の手法に合わせた準備を行う

研修の目的が決まったら、目的にあった研修の手法を定め、手法に合わせた準備を行います。業務の習得が目的なのであればOJT研修、より広義的な内容の研修を行いたい場合はOFFJT研修を選択し、手法に合わせた準備を行いましょう。OJT研修の場合は、各部署に研修のためのリソースが必要になることを連絡し、研修カリキュラムを制作してもらう必要があります。OFFJT研修の場合は目的にあった研修を行ってくれる外部機関の選別や費用面の折衝などが必要です。

3:研修スタッフを選抜する

続いて必要になるのが、研修スタッフを選抜です。OJT研修の場合は、各部署の人材育成に長けた人物や、人材育成スキルを向上させたい人物を選抜し、研修の目的などを共有します。OFFJT研修の場合は研修の目的を達成するためにはどのような課題を解決すれば良いかを定め、最適な外部機関を選抜しましょう。

4:具体的な研修内容を決める

研修スタッフが選抜できたら、具体的な研修内容を決めていきましょう。元々蓄積された研修ノウハウをもとに、目的達成のために研修内容を最適化していきます。外部機関に依頼する場合は研修の専門家がカリキュラムを組むため、基本的に任せるのが吉ですが、研修の目的について認識のズレがあると大きな問題となるため、最終確認は綿密に行うようにしましょう。

5:参加者を選抜・募集する

研修の準備が完了したら、参加者を選抜・募集します。特定の参加者に研修を受けさせる場合は、事前に余裕を持って通達し、仕事の引継ぎ等に問題が出ないように心がけましょう。自由参加の研修研修を実施する場合は定員を決め、研修日程が切迫しないように募集日程を組む必要があります。

6:研修を実施する

参加者の選抜・募集まで完了すれば、後は研修を実施するだけです。研修後は課題やレポートなどで習熟度を確認し、今後の人事などに活かしましょう。前述の通り、OJT研修であれば研修内容がそのまま日々の業務につながるので問題ありませんが、OFFJT研修の場合は身につけたスキルを業務に活かそうとしないと研修内容を忘れてしまう恐れがあります。せっかくの研修を無駄にしないためにも、定期的に研修内容を復習する機会を作ると良いでしょう。

 

06Schooのオンライン研修を紹介

Schoo for Businessでは、オンライン研修に使える、7,000本を超える数の幅広いジャンルの授業をご用意しており、様々なスキルやノウハウを、オンラインで学ぶことができます。授業の講師には、各業界で働くトップランナーの方々をお迎えしています。それぞれの講師自らが経験したことに基づいて授業を行うため、分かりやすく、かつ実践で活かすことができるスキルやノウハウを学ぶことができます。さらに、生放送の授業限定ですが、受講者から講師にチャットで質問することもできるため、受け身型の学習にならないという点も、Schooのオンライン学習の特徴です。

Schooの研修パッケージ

Schoo for Businessでは7,000本以上の授業から、自由に研修で使用する授業を選択し、各社に適した研修カリキュラムを組むことができます。また、200本以上の研修カリキュラムのテンプレートを用意しているので、これまで手間のかかっていた研修設計も、カリキュラムと対象者を選択するだけで完了することができ、研修担当者の工数を大きく削減することもできます。

階層別研修におすすめの研修パッケージ

階層別研修では、新入社員には基礎的なマナーやスキルを学んでもらい、中堅社員や管理職には部下の育成やマネジメントなどについて学んでもらうことが一般的です。ここでは、新入社員から管理職までの研修におすすめの研修パッケージを紹介します。

職種別研修におすすめの研修パッケージ

職種によって求められるスキルは様々ですが、Schooの研修パッケージを活用して職種別研修を行うことができます。Schooでは、営業職からデザイナー・エンジニアまで、幅広い職種に対応した授業を用意しているため、多様な職種に対応した研修を行うことができます。

テーマ別研修におすすめの研修パッケージ

社員それぞれの課題や改善点によって必要になってくるスキルは違います。Schooではビジネスマナーからチームビルディングまで、様々な種類の研修に対応できる研修パッケージを用意しています。

管理画面で受講者の学習状況を可視化できる

Schoo for Businessには学習管理機能が備わっているため、研修スケジュールの作成を容易に行うことができます。さらに、社員の学習進捗度を常に可視化することができる上に、レポート機能を使って学んだことを振り返る機会を作ることも可能です。ここでは学習管理機能の使い方を簡単に解説します。

管理画面の使い方1

まず、Schoo for Businessの管理画面を開き、「研修を作成するという」ページで作成した研修の研修期間を設定します。ここで期間を設定するだけで自動的に受講者の研修アカウントにも研修期間が設定されるため、簡単にスケジュールを組むことができます。

管理画面の使い方2

この、管理者側の管理ツールでは受講者がスケジュール通りに研修を受けているかを確認することができます。もし決められた研修をスケジュール通りに行っていない受講者がいれば注意したり、話を聞くことができるなど、受講者がしっかりスケジュールを守っているかを確認することができます。

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07オンライン研修のよくある質問

ここからは、Schooのオンライン研修についてのよくある質問を、Q&A形式でご紹介します。

質問:Schooのオンライン研修の内容について教えてください。

回答:Schoo for Businessを使ったオンライン研修では、200種類以上の研修テンプレート、7000本以上の授業から自社にぴったりの研修設計をすることができます。新入社員研修・管理職研修などの階層別の他、DX研修やコンプライアンス研修などテーマ別の手プレートも充実しています。

質問:Schoo for Businessの特長はなんですか?

回答:国内最大級となる7,000本以上の動画数でビジネススキルから政治・経済・金融・デザイン、プログラミング、 DX、AIまで全21カテゴリの幅広い領域を網羅しているため、社員研修から自律学習まで幅広くご活用いただけます。各業界やテーマにおけるトップランナーを講師に招き、先端の知識が学べるようになっています。

質問:当社の状況を踏まえたオンライン研修パッケージは作れますか?

回答:授業を組み合わせてオリジナルの研修パッケージを作成することが可能です。 またスクーでは階層や職種に応じて様々な研修テンプレートをご用意しているので、1から研修を作る手間をかけずに社員に合った研修を始めることもできます。まずはお気軽にご相談ください。<お問い合わせフォーム


 

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08まとめ

研修を行う意味や目的、具体的な種類や流れなどを解説してきました。研修を上手く活用すれば、個々の人材レベルを効率的に向上させることができ、長期的な目標をより高い指標で定めることができます。研修で高い成果を得るためには、研修の目的にしっかりと定めた上で、適した手法やスタッフを準備することが重要です。

オンライン研修も有効に活用しつつ効果的な研修を行い、組織全体のレベルアップを目指しましょう。

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この記事を書いた人
Schoo編集部
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Schooの「世の中から卒業をなくす」というミッションのもと活動。人事担当や人材育成担当の方にとって必要な情報を、わかりやすくご提供することを心がけ記事執筆・編集を行っている。研修ノウハウだけでなく、人的資本経営やDXなど幅広いテーマを取り扱う。
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