エクセルとワードの知識を資格にできるMOS資格とは?取得するメリットなどを解説

ビジネス文書の作成やデータ処理にかかせない、エクセルやワードには「MOS」資格があります。このMOS資格を保持していると、エクセルとワードの知識や実践スキルが一定のレベル以上あることを客観的に示すことができます。 本記事では、MOS資格を取得する手順やその内容、取得することによるメリットなどを解説していきます。
01MOS資格とは
MOS資格とはワードやエクセルを開発しているMicrosoftの公式の資格であり、マイクロイソフト・オフィス・スペシャル資格を略してMOS資格と呼ばれています。世界中どこでも通用する資格のため、日本で取得しておくと海外などでも使うことができる資格です。 このMOS資格の特徴としては、実際の業務に沿った内容が試験として出題される点です。MOS資格の取得のための受験対策をすることで、会社の業務を円滑におこなうためのトレーニングにもなります。 MOS資格の受験勉強は、実際にワードやエクセルをビジネスにどう活かせるのかを自然に学ぶことができるため、MOS資格の受験をしなくても会社の業務をするうえで、必ず役立つことでしょう。 MOS資格には、ワードやエクセルの他にもパワーポイントやアクセス、アウトルックなどもあります。
02MOS資格の試験の概要
MOS資格の試験の概要はMOS公式サイトで確認することができます。受験会場や、申し込み方法は以下にまとめています。
項目 | 概要 |
1. 受験箇所 | ・全国各地1,700箇所 |
2. 受験方法 | ・全国一斉試験 ・全国で行われる随時試験 |
3. 受験日程 | ・月に1~2回程度 |
4. 申し込み方法 | ・会場によって異なる ・全国一斉試験:オンラインや郵送など ・随時試験:会場に行って申し込みなど受験会場によって異なるので要確認 |
料金
試験の料金は試験内容によって異なります。一般レベルとエキスパートなど受験区分での違いや学割適用の有無などもありますので、確認が必要です。
領域 | 内容 |
1. 一般レベル | ・10,780円(税込) ・学割:8,580円(税込) |
2. エキスパート | ・12,980円(税込) ・10,780円(税込) |
試験内容
試験科目 | バージョン |
|
一般レベル | エキスパートレベル(上級) | |
Word | ||
Word 2016 | Word 2016 エキスパート | |
Word 2019 | Word 2019 エキスパート | |
Excel (エクセル) |
Excel 2016 | Excel 2016 エキスパート |
Excel 2019 | Excel 2019 エキスパート | |
Excel365 | ||
PowerPoint (パワーポイント) |
||
PowerPoint 2016 | ||
PowerPoint 2019 | ||
Access (アクセス) |
||
Access 2019エキスパート | ||
Access 2016 | ||
Outlook (アウトルック) |
Outlook 2019 | |
Outlook 2016 |
バージョン
一般レベル | エキスパートレベル | |
Word | 文字サイズやフォントの変更、表の作成・編集、作成した文書の印刷など、Wordでの基本的な編集機能を理解している方 | スタイル機能や目次・索引作成などの長文機能、他のアプリケーションソフトからのデータ取り込みなど、Wordでの高度な機能を理解している方(Opportunity) |
Excel | 数式や基本的な関数の作成、セルの書式設定、グラフ作成など、Excelでの基本的な操作を理解している方 | ピボットテーブルなどのデータ分析、条件付き書式や入力規則の設定、マクロの作成・編集など、Excelでの高度な機能を理解している方 |
難易度
MOS試験の難易度は一般的に公表されていませんが、一般的に合格点の目安は公式には550点~850点の範囲とされています。近年の試験では700点以上の得点が合格の目安となっており、一般的な合格基準点は700点以上とされています。
03エクセルとワードのMOS資格を取得するメリット
エクセルとワードのMOS資格を取得するとどのようなメリットがあるのでしょうか。MOS資格はMicrosoft公認の資格であるため、信頼度は世界共通であり、日系企業と外資系企業のどちらで働くにしても役立つ資格です。
試験対策がそのまま仕事に活かせる
MOS資格の受験勉強は実際の業務に沿った内容となります。つまりMOS資格の受験勉強していると同時に、実際のオフィスワークでの仕事の技術なども自ら身に付けることができているのです。 例えばエクセルの試験勉強の内容では、実際にデータを入力して関数を用いて計算をしてグラフを作成するというようなトレーニングをすることになり、このことは実際の業務でもよくあります。受験に失敗させたとしても、MOS資格の受験勉強で学んだワードやエクセルの使い方による技術は、必ず仕事にも役立つことでしょう。
効率的な業務処理が可能
MOS資格を持つことで、Microsoft Officeソフトウェア(Word、Excel、PowerPointなど)の高度なスキルを習得します。これにより、効率的かつ迅速な業務処理が可能となります。例えば、Wordでの文書作成やExcelでのデータ分析など、高度な機能やショートカットキーを活用することで作業効率が向上します。
多様な業務に対応可能
MOS資格を持つことで、多様な業務に対応する能力を身につけます。Microsoft Officeは広く利用されており、企業や組織内での業務に頻繁に使用されます。MOS資格を持つことで、文書作成、データ分析、プレゼンテーション作成など、さまざまな業務に対応できるため、仕事の幅を広げることができます。
04エクセルとワードのMOS資格取得のための試験対策
エクセルとワードのMOS資格のための試験対策はどのような対策が必要なのでしょうか。MOS資格では過去の問題集なども公表されていないため、独学で闇雲に使い方を学んでいるだけでは対処しきれないという可能性も出てきます。
独学で教材を購入
MOS資格取得を目指している人向けの教材も多く販売されています。このような教材を購入して勉強すると、闇雲にワードやエクセルの使い方を勉強しているよりは効果的な試験対策となります。 また、対策講座を受講するよりは値段も安く、時間の縛りもないのでマイペースに勉強していきたい人はこちらがおすすめです。 MOSの公式サイトでは公式の教材の販売もされており、試験を作っている機関が製作した教材なので、MOS資格取得の試験においては非常に効果的です。
対策講座を受講
MOS資格には、試験合格に向けた対策講座が開講されており、こちらを利用する人も少なくありません。 対策講座を受講すると、MOS資格の問題傾向や対策を熟知した講師によるレクチャーを受けることができ、独学で学ぶよりは、短い時間で確実にMOS資格の受験で使えるスキルが身につきます。 対策講座の中にはマンツーマンや、少人数での講座もあり、分からない箇所があればその場で質問することで確実にスキルを身につけることが可能です。 ただし、教材を購入するよりは値段は高くなってしまいますし、時間の縛りなども出てくるので仕事をしながら取得を目指す人には厳しいかもしれません。 なお、MOS公式サイトでは、教材の販売や、対策講座の案内をしています。外部の機関ではなく、MOS資格を運営しているところが自ら開催しているので、最も信頼感のある講座です。
参照:MOS公式サイト
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05エクセルとワードスキルの向上にはSchoo for Business
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職業訓練校のMicrosoft Office講師としてキャリアをスタート。10年以上にわたって大学・省庁・企業におけるExcelの指導・教育に従事し、2012年よりフリーのExcel講師として独立。 現在では、都心の広告代理店からホテル・建設・医療・地方自治体と、さまざまな現場における業務の課題解決のために、日本全国で活動している。
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新卒でモルガン・スタンレー投資銀行本部に入社、顧客企業のM&A、資金調達案件に携わる。現在は、インターネット企業の事業マネージャー。仕事のかたわら、主に週末に「投資銀行が教える!エクセルで学ぶビジネス・シミュレーション」セミナーを全国各地および海外で開催し、8ヶ月で2,000名以上が参加。企業研修も実施中。 2014年10月27日発売のPRESIDENTのエクセル特集も監修。 http://ow.ly/DmJwU facebookページはこちら https://www.facebook.com/simulation2013
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06まとめ
ワードとエクセルについての近くにあるMOS資格について紹介しました。 MOS資格は絶対に取らなければならない資格ではありませんが、あると就職活動や就職してからの会社の勤務などにも大きくプラスとなります。 MOS資格が取れなくても、MOS資格を取るための勉強は実際の会社での勤務において非常に役立つことでしょう。時間に余裕があれば試験を受けるかどうかは別にしてMOS資格を取るための取得の勉強をするだけでも良いのではないでしょうか。