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フリーターやニートや非正規雇用の問題が荒れ狂う2000年代になって、教育に突如課せられた大きな使命、「キャリアデザイン」。でもそこには、たくさんの落とし穴があることに、私たちは少しずつ気づき始めている。
例えば、やりたいこと探しのキャリア教育って、本当に役に立つの?
――夢のとおりに仕事してる人ってそんなに多くないはずです。 やりたいことが見つからなくて焦ってる私って、変なの? ――やりたいこと以前に、やれることが何なのかって話ですよね。
私たちの生き方(キャリア)は、私たちのデザイン(設計)できる範囲をはるかこえて、制度や文化や生得的特性の文脈に埋め込まれている。日本で唯一の「キャリアデザイン学部」(法政大学)の教育学担当教員(教育心理学、臨床教育学、教育社会学)が、文脈に埋め込まれた私たちのキャリアというこの重い事実と、そこからできることを見つめなおし、いま流行りの「明るい」キャリアデザインのウラ・オモテに迫ります。
私たちのキャリアデザインは、心だけで、あるいは個人の努力だけで独立しているのではなく、行動の側から影響を受けたり、様々な文脈の中で制約を受けているからです。2限目、3限目、4限目では、具体的な例をとおして、その制約がどのようにはたらくのかをケーススタディしていきます。
2限目では、私たちのコントロールを越えている様々な認知特性に着目してみます。例えば、同じ場所にいても、私たちが見ているものは全く違います。部屋の明るさが気になる人、隅のほこりが気になる人、廊下のざわめきが気になる人、他人の視線が気になる人…。こんなふうに気になることが違うということは、世界や経験がまったく違うということ。コミュニケーション能力とか、他者理解とか、自己分析とか、キャリアデザインではよく聞く言葉ですが、こんなに違う者同士が、わかりあって共同的に生きるなんて、いったいどうして可能なのでしょう。知覚の多様性やときに過敏さの顕著なケースをとおして、世界がいかに多様かを知ることが、2限目の目標です。
(1)6/13放送【心理とキャリアデザイン】
(2)6/20放送【認知特性とキャリアデザイン】
(3)6/27放送【学校とキャリアデザイン】
(4)7/4 放送【家族とキャリアデザイン】
(5)7/11放送【キャリアデザインはなぜ難しいのか―ぬるま湯環境が生む脅威と焦燥―】
(6)7/18放送【キャリアデザインはなぜ難しいのか―突然変化する興味関心―】
(7)7/25放送【キャリアデザインの難しさを乗り越えてゆく】
(8)8/1 放送【キャリアデザインのオモテとウラ-整理と統合】
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