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フリーターやニートや非正規雇用の問題が荒れ狂う2000年代になって、教育に突如課せられた大きな使命、「キャリアデザイン」。でもそこには、たくさんの落とし穴があることに、私たちは少しずつ気づき始めている。
例えば、やりたいこと探しのキャリア教育って、本当に役に立つの?
――夢のとおりに仕事してる人ってそんなに多くないはずです。 やりたいことが見つからなくて焦ってる私って、変なの? ――やりたいこと以前に、やれることが何なのかって話ですよね。
私たちの生き方(キャリア)は、私たちのデザイン(設計)できる範囲をはるかこえて、制度や文化や生得的特性の文脈に埋め込まれている。日本で唯一の「キャリアデザイン学部」(法政大学)の教育学担当教員(教育心理学、臨床教育学、教育社会学)が、文脈に埋め込まれた私たちのキャリアというこの重い事実と、そこからできることを見つめなおし、いま流行りの「明るい」キャリアデザインのウラ・オモテに迫ります。
私たちの生き方が最も大きな制約を受けるものの一つは、家庭環境です。児童虐待などの幼少期の体験が、成人後の人生にも大きな影響を及ぼすことは、よく知られています。そこまで極端な例ではなくても、教育格差という言葉があるように、家庭環境は教育環境にも大きく影響します。3限目では、過保護な家庭で育った20代の女性が、自分の生き方をデザインしていくことの難しさに直面し不安におののくケースをとおして、家庭という制約の大きさを考えます。けれどまた、家庭環境が私たちの人生のすべてを決定づけるわけではありません。自分の望んだわけではない人生をどう自分のものにして取り返していくのか、その道筋をも見つめます。
※ この授業では、インタビュー録を受講生の皆さんにお聞き頂き、それについてどう思うか?何を考えるか?などをディスカッションいただきます。インタビュー録は授業中にも紹介予定ですが、もし事前に確認出来る方は、下記よりダウンロードいただき、授業前に予習してみてくださいね。
http://xfs.jp/4Ra0Pz
(1)6/13放送【心理とキャリアデザイン】
(2)6/20放送【認知特性とキャリアデザイン】
(3)6/27放送【学校とキャリアデザイン】
(4)7/4 放送【家族とキャリアデザイン】
(5)7/11放送【キャリアデザインはなぜ難しいのか―ぬるま湯環境が生む脅威と焦燥―】
(6)7/18放送【キャリアデザインはなぜ難しいのか―突然変化する興味関心―】
(7)7/25放送【キャリアデザインの難しさを乗り越えてゆく】
(8)8/1 放送【キャリアデザインのオモテとウラ-整理と統合】
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