授業の概要
NTTコミュニケーション科学基礎研究所の渡邊淳司先生による「触覚とコミュニケーション」の授業です。
今のところ、デジタルを介したコミュニケーションで私たちがやり取りするのは映像と音声がほとんどですが、これに触覚の情報が加わると、コミュニケーションはどう変わっていくのかを学びます。
この授業では、
・触覚情報のデジタル共有技術って、今どこまで進歩してるの?
・触覚情報がデジタルで共有できるようになるとコミュニケーションや社会はどう変わる?
・情報過多社会で私たちが適切に行動するために大切な「触知性」とは?
・どうしたらより豊かなコミュニケーションが行えるのか?
などについて、先生にお話しいただきます。
また、触覚情報を共有するためのデバイスもスタジオでご披露いただく予定ですので、楽しみにしていてください。
担当の先生/パーソナリティ
-
渡邊 淳司
NTTコミュニケーション科学基礎研究所 上席特別研究員
人間の触覚のメカニズム、コミュニケーション、情報伝送に関する研究を人間情報科学の視点から行う。触覚や身体感覚を通じて、自身の在り方を実感し、人と人との共感や信頼を醸成することで、様々な人のウェルビーイングが実現される方法論について探究している。また、Ars Electronica Prix審査員、文化庁メディア芸術祭(アート部門優秀賞受賞)、日本基礎心理学会「心の実験パッケージ」開発研究委員会委員長等、美術館や科学館での表現・体験領域の設計にも関わる。主著に「情報を生み出す触覚の知性」(2014年、化学同人、毎日出版文化賞(自然科学部門)受賞)、「情報環世界(2019年、NTT出版、共著)、「わたしたちのウェルビーイングをつくりあうために」(2020年、BNN出版、編著・監修)、「見えないスポーツ図鑑」(2020年、晶文社、共著)、「表現する認知科学」(2020年、新曜社)など。
-
江間 丈
スクー放送部