大公開!過去授業レポート

第5回
実業家・パトロンサイトオーナーから見た「支持される発想」に迫る
「応援されるアイデア」とは何か
3分
「応援されるアイデア」とは何か
家入一真 先生
株式会社paperboy&co.ファウンダー/株式会社partycompany Inc.代表取締役社長/株式会社ハイパーインターネッツ代表取締役/株式会社partyfactory代表取締役社長
実施日
2012年1月26日(木) 20:30〜21:00
タグ
  • アイデア
  • スタートアップ
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授業レポート

CAMPFIREから見る、応援されるアイデアの3つの条件

「応援されるアイデアとは何か」というテーマについて考えてみたいと思います。

「応援されるアイデア」に共通する条件について、今回は、僕が色々作ってきたサービスの中のひとつである「CAMPFIRE(キャンプファイヤー)」というサービスを例にとって皆さんと考えてみたいと思います。

皆さんも、子供の頃に「日本の全国民から1円ずつもらえたら、億万長者になれるじゃん?」と思いませんでしたか?そんな妄想を実現してくれるプラットホームがCAMPFIREです。

実際に、クリエイターたちが「こういうものを作りたいけれど、お金がない」というプロジェクトに対して、500円~1,000円くらいの金額から、支援者がネット上でクリエイターを支援する。またプロジェクトをお金で支援するだけではなく、コメントを送るなどして、資金を集めると同時に、ファンになって下さる人たちも集めることができます。また、支援金に応じたリターン(お返し)があります。例えば、500円支援したら、ステッカーを差し上げたり、1,000円支援したらイベントに参加出来たり、10,000円支援したら、プロジェクトで出来上がったものを差し上げたりだとか。CAMPFIREでは、プロジェクトをまとめて公開するだけではなく、このようなリターンの設定も含めて、 プロジェクトを提案してくれた人と密にやり取りをしながら、1つ1つ丁寧に設計するお手伝いをしています。

これまで、CAMPFIREでは50ほどのプロジェクトが目標金額を上回る成功を収めてきました。それらの成功例を見て、「応援したくなるアイデア」に共通していると思われる条件を、3つに当てはめてみました。

第1条 感情に訴えかけろ!

まず「感情に訴えかけろ!」ということです。よく言われることなのですが、皆、応援したいし、応援されたいじゃないですか。そこで、受け手の感情に訴えかけることが出来れば、共感を得られるかもしれません。共感出来る何かを発見すれば、それを人に伝えたくなるわけです。今はそのための手段はたくさんあります。 たとえばTwitterやFacebookが浸透してきているので、「一緒に広めていこうぜ!」というノリを作りやすいように思います。そんな感じで感情に訴えかけることで、ソーシャル上で拡散していくかもしれません。CAMPFIREでいうとクリエイターを支援できますとか、お金の無いクリエイターを応援するとか、あとは被災地支援のプロジェクトもありますが、そういった感情に訴えかけられるものは応援されやすいですね。 「共感を呼ぶ」とかそういう言い方も出来ますね。普段からTwitter上で生の声をつぶやきつつ、フォロワーさんとコミュニケーションを取っていれば、 応援されやすくなるかもしれません。まぁ、要するに一言で言うと「セックスと同じ」なんです。

▲ 「プロジェクト:みーんなで最高の卒業式を」

第2条 ストーリーを用意しろ!

じゃあ、次にいきますね。僕がよく出す例なんですが、車のCMがあるとするじゃないですか、カッコいい俳優さんが運転していて、横に綺麗な女の子が乗っていたりして。この車を買ったら自分もこんな風になれるんじゃないかと思わせるというか、勘違いさせるというか。燃費がこれだけ良いですよとか、スピードこれだけ出ますよとか、その商品自体の機能的な所ではなくて、その先にある「何か」を見せる。

つまりこの商品を買うとこんな良い事ありますよ、こんな風になれますよ、という「世界観」や「物語性」を付加すると、相手に「もっと知りたい、もっと使ってみたい」と思わせることが出来る。

このストーリー(=物語)の主人公になりたいとか、主人公と同じものを持ちたいとか。つまり、自分が主役になれるストーリーを用意してあげるということです。

アイデアに物語性があると、共感をよぶことができるし、感動させることが出来れば、どんどんアイデアが伝わっていきます。CAMPFIREも、アーティストを支援しようとして始まったサービスですが、アーティストは基本的にお金を持っていません。でもその中で、彼らや彼らの作品というストーリーを提供することが出来れば、「作品がすごい」という点だけではなくて、応援したいというところまで落とし込むことができれば応援されやすくなる。まぁ簡単に言うと、僕とエッチするとこんな未来が待っていますよ、っていうストーリーを用意することで、相手を落とすことができる。つまり、エッチできるわけじゃないですか。なので、一言でいうと、「セックスと同じ」なんです。

第3条 弱みを見せろ!

では、次にいきましょう。第3条ということで。「弱みを見せろ!」です。とにかく「弱み」を見せることで、応援したくなる気持ちをくすぐる。例えば、「お金がとにかくないんだけど、こんなことやりたいんだよね」って言われると、お金をあげたくなりませんか?「じゃあ500円くらいなら」と思えますよね。これは結構、真理だと思います。弱みで言うと、僕はお酒に呑まれるんです。飲むと、だいたい裸になります。それは置いておいて、飲みすぎると次の日が仕事にならないじゃないですか。それで打ち合わせに遅刻したり、すっぽかしちゃったりするんですけど、そういう弱みを正直に見せる。「マジで酒に呑まれてすみませんでした」、みたいにね。

とにかく正直に「今こんなことで弱ってるから助けて」っていうのを積極的に見せていけばいいんじゃないでしょうか。かっこつける必要なんて全くないと思います。ダメな男の人を好きな女性ってたくさんいるじゃないですか。というように、なかなか説明しづらいんですが、要するに、一言でいうと「セックスと同じ」です。

これまでにCAMPFIREのプロジェクトで、上手くいったものはだいたいこの三つに当てはまっているんじゃないでしょうか?

▲ 「プロジェクト:今世紀最初で最後のデブポーズ集を作ります!!」

とはいえ、アイデアは出さないと応援されない

CAMPFIREのプロジェクト紹介のページでは、動画で、プロジェクトに対して、どういう想いがあるのかという「生の声」を伝えるようにしています。CAMPFIREでは、支援して下さった人たちを「パトロン」って呼んでいますが、そもそも、これまでのパトロンの定義を変えていきたいと思っています。お金持っている人がひとりに対してドカッと多額の支援をするのがパトロンのイメージです。それを、もっと少額で良いから、たくさんの人からの応援を集められるところまで、パトロンという言葉を浸透させていきたいと思っています。

今は色々な事がやりやすい状況になっていると思っています。この3つの条件に皆さんのアイデアを落としこんで、TwitterやFacebookなどのツールを使えば想いを拡散することができる。拡散することが出来れば、より多くの人に知ってもらうことが出来る。本当に「こんなのどうかな」という思った些細なことでも、やりやすくなる時代が来たのかもしれません。些細なことだったかもしれないけれど、Twitter上でバズを生んで、大きいものになっていくこともあり得るし。だから、「こんなのどうかな」と思ったらとりあえずそれを、やっちゃう。しかもなるべく早く。僕もよく人から「アイデアマンですね」と言われるんですけど、僕は実はそんなにアイデアが出るタイプではなくて、人と話している中で出た、「こんなのあったらいいね」というアイデアをただ単純に、形にするか、しないか、の違いだと思っています。

多くの人は、多分その時の話で盛り上がって、家に帰ったら、オナニーして寝る、みたいな感じでしょうけど、僕は盛り上がったアイデアは、そのまま家に帰って徹夜して作り上げたり、さらに練り上げたりしているだけです。だから、絶対に「やったもん勝ち」だと思います。「こんなのどうかな?」と思ったら、まずはTwitterとかで呟いてみてもいいと思います。とにかく、アウトプットしていくというのが大事だと思います。Twitterなどにアウトプットして、パクられるくらいのアイデアなら、それはとっくに誰かやっていますね。

<第5回:「応援されるアイデア」とは何か レポートおわり>
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先生プロフィール

家入一真
株式会社paperboy&co.ファウンダー/株式会社partycompany Inc.代表取締役社長/株式会社ハイパーインターネッツ代表取締役/株式会社partyfactory代表取締役社長

1978年生まれ、福岡県出身。32歳。

2001年、株式会社paperboy&co.の前身である合資会社マダメ企画を設立し、個人向けレンタルサーバー「ロリポップ!」の提供を開始。2008年12月、株式会社paperboy&co.ジャスダックに上場。2011年退任。

2009年4月、株式会社パーティカンパニー設立。都内に飲食店を6店舗運営"悪ふざけ文化創造企業" をスローガンに、人が集まる場をつくり出している。2011年1月株式会社ハイパーインターネッツ設立。

すべてのクリエイターへ贈るファン獲得と創作活動支援のための、 マイクロ・パトロン・プラットフォーム "CAMPFIRE"を立ち上げる。2011年7月株式会社partyfactory"を設立。クリエイターやスタートアップ起業家を支援するベンチャーキャピタルを始動。

著書に『こんな僕でも社長になれた』(ワニブックス・電子書籍)

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