社員のスキル習得だけでなく、全社のDX意識の底上げに活用。「DXスキル診断」によって、会社の意識・風土に変化を

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コニカミノルタジャパン株式会社 ​​

SchooはDXの人材育成に役立つコンテンツとして、「DXスキル診断」サービス提供を開始しました。アセスメントによって社員のDXリテラシーを可視化し、個人結果に応じてSchoo動画をレコメンド。本人のデジタル領域に関する強み・弱みに応じた学習が可能となるほか、半年ごとの定期実施によって個人だけではなく、組織全体の変化も追えるようになります。

今回「DXスキル診断」を活用してくださったのは、情報機器、医療機器、産業用計測機器などの販売・サービス提供を行う コニカミノルタジャパン株式会社様。ソリューションの提供だけにとどまらず、多くのパートナー企業と協力して、お客様の価値創造と事業成長に向けた貢献に取り組まれています。すでに2019年からSchooを導入し活用していただいていますが、今回DXが加速する世の中の環境変化を受け、改めてお客様の課題解決のためには自社にも大きな変革が必要だと、全社員に向けてDXスキル診断を実施してくださいました。

社内のDX人材の育成をメインで担う、人事統括部人財開発部の佐藤浩司さんと河村かおるさん、コーポレート本部デジタルキャリアデザイン推進部の三田村善恵さんの3名に利用に至った背景と、効果や今後の展開についてお伺いしました。

課題

・単にモノを販売するに留まらず、お客様と共に未来のビジョンを描き、実現するための課題解決に伴走するパートナーへとシフトしていきたい

・職種問わず全社員のDXリテラシーを高め、全社員をDX実践の当事者にしたい

導入理由

・デジタルの知識だけでなく、変革への行動様式やDX実践状況を確認するバランスがとれた設問で構成されている

・診断で終わらず、一人ひとりのDXスキルに合わせた講座をレコメンドし学習行動を促せる

・新しい領域であるデジタル・DXでも、レコメンドされるコンテンツは理解しやすい内容なので、誰でも簡単に「学び」を着手できる

活用方法

・全社で実践してデータを収集することで、リテラシーの現状を把握

・アセスメントをきっかけに各自がDXの当事者になり、次の行動に繋げる

・アセスメント結果をもとに、DXリテラシーのレベルに応じたDX実践を促すプログラムを展開

導入後の効果・成果

・DXに対する当事者意識・風土を変えていくトリガーになった

・会社の弱点がわかったことで改善のためのポジティブな提案が出るようになった

・現場から「自社は全社でDXに取り組んでいる」という認識が生まれた

01

DXレベルが低いままでは、ただのモノ売りで終わってしまうという危機感

ーーーまずは貴社において、DXを推進するに至った背景を教えてください。

三田村さん: これからの日本は少子高齢化による労働人口の減少で、人財の確保が困難な時代を迎えます。働き手の人数が減っても問題ない体制を構築するには、デジタルシフトが不可欠です。
こうした社会課題に加えて、ビジネス面でも我々自身が変化し続けられるよう、DXに取り組むことが急務だと考えています。

河村さん: 会社のビジネスの目指す方向として、単にモノを販売するに留まらず、お客様と共に未来のビジョンを描き、実現のための課題解決に伴走するパートナーへとシフトしていきたいという思いがあります。
これまで取り組んできたサービスの提供価値や品質向上に加え、今後はお客様が何を求め、何を目指しているのかを引き出して共に描き、実現に向けた提案力の向上を狙っていきたい。そのための第一歩として、社員の意識や行動様式を変えたいという狙いもありました。

三田村さん: お客様の課題を解決するためには、お客様の業界に詳しくなり、最新のDX知識を取り入れて、より良い解決策を提案し続ける必要があります。そのためには、自社のDXスキルを向上させる仕組みが必要だと感じています。

 

ーーー大きな危機感があったのですね。これまでも、DX教育には取り組まれてきたのでしょうか?

河村さん: 今までもDX研修を行っていたものの、大きな変革をもたらす実践成果を生み出すには至っていませんでした。各部門からハイパフォーマーの社員を集め、個人のスキルを強化しても、組織として仕組みを変えるような取り組みになりにくく、個人の試行錯誤に留まっていました。

三田村さん: 過去に私はその研修を受講する立場でしたが、受講者がごく少数だったのを覚えています。100人の部署で1人だけDX研修を受けていても、現場での還元は難しかったですね。
そんな経験から、全社員リテラシー意識の醸成が必要だと感じていました。

02

全社でDXスキル診断を利用したことで、会社が新たな方向に動き出した

ーーーDX研修アセスメントは他社にもありますが、なぜSchooを選んだのでしょうか。

三田村さん: 他社と比較して魅力的だったのは、受講後にスコアが出ただけで終わらないところです。診断結果をもとに、一人ひとりに合わせた講座をレコメンドしてもらえる点が魅力的でした。

河村さん: 私は単に事務局がアセスメント結果を把握するだけでなく、アセスメントをきっかけに社員が当事者となり、自身の課題を踏まえて学びの行動につながるイメージが持てましたね。
実際、利用者からは、Schooのコンテンツはレコメンドされた内容だけでなく、自分が興味を持てる領域を見つけて学びを広げるのに最適だ、という声もありました。 YouTube感覚で触れることができるので、DXなど新たな領域の「学び」に対しても着手するハードルが低い印象を受けるんでしょうね。全社員がDXに踏み出せるツールになってくれるのではないかと思いました。

佐藤さん: 一見アセスメントだけで比較すると、他社と大きな違いはないと思います。ただ、その中で決め手となったのは、DXの講座含め過去の受講履歴のデータがあること。弊社では2019年からSchooを活用しており、蓄積された学習データがあるので、本人がどんな分野に興味を持っているかの志向性や学びの姿勢など、アセスメント結果と合わせて活用できるのではと期待しています。あとは価格も抑えることができ※1、全社員が受講しやすい点は魅力的でした。

※1 DXスキル診断はSchoo契約中のIDに対しては無料で付与されます

 

ーーーDXスキル診断の結果を踏まえて、率直なご感想を教えてください。

三田村さん: 全社の傾向としては、データ分析が弱いという結果が出たのですが、はっきりと弱点が炙り出され可視化できた点は良かったと考えています。弱みが数値化されたことでかえって、現場で「こうやって強化していきたいね」「実はこんなことを考えていて…」といった改善のための会話がしやすくなりました。

河村さん: アセスメント実施後、学習のためのSchooの活用が全社員の4割強と、正直想定より少なかったなという印象です。これはスタート地点の状況として受け止め、今後様々なDX人財育成施策を展開していく中で、組織風土の変化をモニタリングしていく指標にもなるととらえています。
一方、 これを機に1か月で80時間も勉強されるなど、学びに飢えている人もいたと分かりました。嬉しかったのは、現場から「自社は全社でDXに取り組んでいる」という声が聞こえたことです。DXを我が事として思考が働き始めたのは良かったなと思います。

佐藤さん: 私は個別のスコアよりも、全社に向けて実践したという意味が重要だと捉えています。これまでは経営側の メッセージとしてDXの重要性を訴えても、大きな意識の変化は感じられませんでした。しかし、今回全社で取り組んだことで、会社が新たな方向に動き始めた感覚を全員が持ったと思います。スキル習得と並行して、意識・風土を変えていくトリガーになったと感じます。

03

“学ばせる”ではなく、より“学びたくなる”仕組みへ

ーーー受講した人からはどんな声があったか、ぜひ教えてください

三田村さん: 「アセスメント後も学習を継続するにはどうしたらいいか」「部下に継続的に講座を受けさせたい」といった声がありました。
また、DXスキル診断のスコアが高い人の特徴をあぶりだそうとインタビューを実施したところ、自分の専門分野以外に対しても情報感度が高いことがわかりました。診断後にレコメンドされる講座はもちろん、それ以外の講座を見た人が結構いたのです。
もともとSchooを知っていた、活用していたという人もおり、DXだけに止まらず新たな領域への興味を持つ機会を提供できたのは良かったなと思います。

河村さん: デジタルはあくまで手段であり、X(Transformation)が重要だと社内でもよく言われるのですが、各現場の社員が自分たちの実現したい変革を描くことがDXのスタート地点です。
アセスメントを全社に展開したことで、会社がDXに本気で取り組むという雰囲気を感じ取ってくれているようで、現場から「全社でDXやっているから私もやる」という声が出てきているのは、大きな一歩だなと感じています。DX推進をしている専門部隊でも、自分達自身が模範になっていかなければならないね、と気を引き締める声もあがっています。

佐藤さん: アセスメント後に、ハイスコア受検者を公開したことも刺激になったと思います。
公開された人は「ハイスコアなりのパフォーマンスを出さねば」という意識が働きますし、公開されなかった人は「周囲に遅れを取りたくない」という危機意識が働くようで、全体的に意識の底上げに影響があったと感じます。この機運を高めながら、会社としてのDXリテラシーレベルが上がることを期待したいです。

 

ーーーSchooのサービスを、今後はどのように活用していきたいですか?

三田村さん: 実は、一部の人たちからは、もっと高度な内容を学びたいという声がありました。こちらは別のコア人財のトレーニングで実施することを考えて、全社員のDXリテラシーを向上させるためには、Schooを活用したいと考えています。
当社では、アセスメントのスコアよりも、自分の現在のスコアを現在地にして、自己成長できる人財を育てたいと思っています。アセスメントを定期的に行い、従業員が受講後に変化を感じることができるように、その結果を活用していきます。

河村さん: これまでは全社の方針が示された時に、「会社が教育をやってくれない」といった不満の声があがることもありましたが、今は社員それぞれにSchooというボールが渡されている状態。一人ひとりが試行錯誤して、職場実践として一歩を踏み出す風土を醸成したいですね。
また今後は、アセスメント結果が高かった方を対象として、「DX実践」を促す研修プログラムも展開を予定しています。
あと、サービスの中にアセスメント結果の変化が一目でわかるようなダッシュボードの実装を期待しています! 変化に実感を持てれば、“学ばせる”ではなく、より“学びたくなる”仕組みになりそうです。

佐藤さん: 現在、自社内でのスコアは比較していますが、自社に閉じた取り組みではなく、いろんな会社の方が受けることで他社との比較ができるようになるのが魅力です。社外に目を向ける人財が増えるといいですね。例えるなら、健康診断やポテンシャル把握のようなイメージ。
外に目を向けて、自分の市場価値を考えるように意識が変わり、自身でモチベーションを高めるサイクルに入ると強い人財になると思っています。

ご回答いただきありがとうございました。

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