株式会社日立不動産様は、地域に根差した「住の総合プランナー」として、長年に渡り不動産業を展開されています。2020年の事業承継を経て、経営体制が変わることとなった同社で、主にマネジメント層の育成手段としてSchooをご導入いただきました。導入の背景や活用方法、実際の効果について、取締役常務執行役員の長谷川様にお話を伺いました。
・社内に共通言語がなかった
・マネジメント層のビジネス基礎力の底上げが必要だった
・マネジメント層向け研修が未整備だった
・研修費用に制約があった
・マネジメント層向け研修パッケージが充実
・多彩なコンテンツと奥行きの深さ
・動画研修のコストパフォーマンスの高さ
・マネジメントや経営に必要な知識/スキルを継続的に学習
・毎週特定のテーマに基づいて動画を選定し、社員が視聴後にレポートを提出
・週次のマネジメント層が集まる会議でフィードバックを行い、業務で実践
・研修を受けたマネジメント層が成長とモチベーション向上を実感
・ビジネスの知識が底上げされたことで、新たな顧客ニーズにも対応
・マネジメント間での共通言語が生まれたことにより、組織内のコミュニケーションが改善
長谷川さん:2020年7月に日立不動産の事業承継により、元々外部の会社にいた私が執行役員として常駐する形で加わることになりました。
それからは既存事業の立て直しやDX推進、採用など経営全般における業務を推進していたのですが、一番の課題はマネジメント層のビジネス基礎力とマネジメントスキルの向上でした。
私が入った時には、そもそも組織における役割の定義が明確化されていなかったり、評価制度も確立されていない状況でした。組織体制の整備から始めることになったのですが、マネージャー陣はこれまでに管理職研修を受けた経験がなく、ビジネスの基礎用語をはじめ、マネージャーとしてのスキルや経営者の視点を理解するための知識が欠けていた印象がありました。
特に、ビジネス用語の理解が人によってまちまちで、組織内での共通言語が確立されていませんでした。例えば「PDCA」(業務効率改善のフレームワーク)や「P/L」(損益計算書)などの用語一つとっても、言葉は知ってはいるものの深くは理解できていないような状態。そのため、経営層と管理職の間でも認識の齟齬や目線が合っていないと感じる場面が多々あり、ビジネスの基礎用語やマネジメントの考え方、型などから教えていく必要性を感じていたのです。
長谷川さん:前提として、コロナ禍という状況と研修費用に制約があったためコストパフォーマンスを求めると動画研修が最適と考えていました。
また、新入社員や中途入社の社員研修では、不動産業界に特化した動画研修も取り入れていたのですが、マネジメント層向けに適した研修パッケージがなく、より効果的な研修を探していく中でSchooの存在を知りました。
Schooはマネジメント層向け研修パッケージが用意されており、コンテンツのバリエーションも豊富で内容も充実していることから、導入に至りました。
▲階層別研修の一例
管理職向け研修を始め、様々な研修パッケージを用意
長谷川さん:フレームワークの講座を視聴したのですが、コンテンツの質の高さに衝撃を受けました。
私は、以前コンサル業に従事していた経験があるのですが、MBAなどの高度な学習カリキュラムでしか学べなかったような内容を、動画で手軽に学べるのはすごい時代だなと。
▲業界のトップランナーから実践的なスキルと知識を学べる
一方で、ビジネスの基礎知識を学ぶには少しレベルが高いと思い、社員の今のレベルに合う動画を自分で探すなど、動画の選定に関してはある程度カスタマイズする必要があるとも感じました。
長谷川さん:共通言語を作ることが目的だったため、部長や課長などの5名のマネジメント職を対象に、まずはフレームワーク思考などのビジネスの基礎知識から始め、マネジメントスキルとして必要なリーダーシップ論やKPIの設定方法、経営に必要な会計知識などを動画で学んでもらいました。動画視聴後にはレポートの提出やディスカッションを通じて、学んだ知識の実務への落とし込みを行っています。
具体的には、私が研修担当者として毎週特定のテーマを設定し、Schoo内にある動画の中から1本を選定して対象者が視聴、その後レポートを提出してもらっています。
また、レポートの提出のみで終わらせず、週次のマネジメント層が集まる会議で視聴した動画についての振り返り会を実施して、学んだことの共有や共通言語の確認、実務への応用方法についてディスカッションを行うなど、継続的な学習と実践の反復で、知識が定着するようにしています。
長谷川さん:研修を受けたマネジメント層が成長を大きく実感し、仕事へのモチベーションが向上したことでしょうか。そもそも、これまで管理職は研修を受けたことがなかったため、研修の効果を肌で感じていると思います。
私たちは地域密着型のビジネスのため、どうしても自分たちの業界や会社の中での考え方が中心になりがちで、一般的なビジネスの基準を知る機会があまりありませんでした。
しかし、Schooの研修を活用し、外部の知識や新しいビジネススキルを学んだことで、より広い視野を持って仕事に取り組めるようになったと思います。
長谷川さん:はい。課題であったビジネスの基礎知識が身についたことで、よりビジネス目線でのコミュニケーションができるようになり、新たな顧客ニーズへの適応にもつながっていると思います。
我々の主なお客様はご年配のオーナー様が中心だったのですが、近年は4-50代の方が多くなってきています。私たちの主な顧客層が世代交代してきている中、以前ならある意味「人情」でビジネスが成り立っていた側面もありましたが、Schooの研修でビジネスの基礎レベルが底上げされたことで、新たな顧客層に適したコミュニケーションを取ることができるようになり、顧客満足度の向上にも繋がっている実感があります。
他にも、研修を通じてもう一つの課題であった経営層と管理職間に「共通言語」が生まれたことで、組織内のコミュニケーションが円滑になり、業務効率の改善にも寄与していると感じます。
長谷川さん:現状はマネジメント層の育成を目的に研修を行っていますが、将来的には管理職自身がメンバーに対してSchooを活用して育成していくような体制をつくっていきたいと考えています。
また、研修をより実践的なものにするために、対話型の研修を取り入れることを検討しています。具体的には、動画学習とワークショップなどのリアルな研修を組み合わせることで、より深い理解と実務への応用を促していきたいなと。
最終的には、Schooを活用することで、組織全体の育成体制を強化していきたいです。
20万人のビジネスマンに支持された楽しく学べるeラーニングSchoo(スクー)
資料では管理機能や動画コンテンツ一覧、導入事例、ご利用料金などをご紹介しております。
デモアカウントの発行も行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。