スクーをきっかけとして自発的に学ぶ文化づくり

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株式会社丸井グループ ​​

「お客さまのお役に立つために進化し続ける」、「人の成長=企業の成長」を経営理念として掲げる。創業より培ってきた「信用の共創」を活かした小売事業×フィンテック事業に、共創投資事業を加えた三位一体のビジネスモデルによって個々の事業の総和を超えた価値の創出を目指す。ショッピングセンターのマルイやクレジットカード会社のエポスカードを運営する純粋持ち株会社。

課題

・コロナ禍で研修や学びの場が減ってしまった

・オンラインでもリアルと同等の体験ができる学びの場づくりをしたい

導入理由

・リアルタイムで双方向性のある学びが得られる

・オンラインで学びが完結できる

活用方法

・半年間と期間を定め、利用したい人を公募して抽選

・集合学習機能を活用して利用促進

・生放送授業に参加してもらい、学びのきっかけ作り

導入後の効果・成果

・社員の学ぶきっかけ作りにつながっている

・オンラインでもインタラクティブなコミュニケーションによる学習が可能に

株式会社丸井グループ 人事部人材開発課の伊藤さんにお話を伺いました。

01

オンラインでも双方向性のある学習ができるのがスクーの魅力

−−−スクーを導入しようと思った「きっかけ」を教えてください。

伊藤さん:昨年4月の緊急事態宣言により社内の様々な研修や学びの場が中止・延期となり、社員の成長機会を失ってしまった時期がありました。

コロナをきっかけにオンライン化・テレワーク化が当たり前になっていくと考え、学びの場においてもオンラインで完結できて、かつリアルと同等の体験ができるサービスとして検討していました。

 

−−−スクー以外にも、類似サービスを比較検討されたのでしょうか。

伊藤さん:スクーを含め5社程度と比較検討し、導入を決めました。弊社はそのほかにもいくつかのeラーニングサービスを利用しています。

新たにスクーの利用を決めたのは、オンラインであってもインタラクティブなコミュニケーションができるという点が良いなと思ったためです。特に生放送授業は積極的に参加促進をしています。

 

生放送授業の様子(イメージ):365日毎日開講。リアルタイムで講師への質問や、コメントができる

 

−−−録画授業の利用がメインの企業様も多いのですが、なぜ生放送にフォーカスされたのでしょうか。

伊藤さん:双方向性のある学びが大切だと考えているためです。オンラインの学習サービスはスクー以外にも利用していますが、それらは「見る」だけの学びです。
「スライドがあって、ナレーションがあって、テストがあって、合格したら次」という流れなので、どうしても受け身になってしまいがちなんですよね。

その点スクーの生放送授業は、自分が気づいたことや感じたことをライトにコメントできますし、質問を投げかけることもできますよね。
あとは他の受講者の考えを聞けるというのがとても良いなと思っています。

授業の中には自分で本を読めば解決するテーマもあるかもしれませんが、スクーだと「Aさんはこう考えていて、Bさんがこう考えている」というように、自分とは異なる考え方に触れることができます。
自分だけでは気づけなかった視点や出会えなかった考え方を含めて学べることがスクーの生放送の良い点だと思います。

02

スクーが「学び始めのきっかけ」となってさらなるスキルアップに

−−−スクーを使ってみて、どのような変化がありましたか。

伊藤さん:スクーが「学び始めるきっかけ」となって学びの幅を広げ、さらなる学びを得ることへとつながっていると感じています。

専門職の場合は「Aという学びによって、この業務ができるようになった」というように、学びが仕事に直結すると思います。
しかし弊社のように総合職の場合は、今まで自分が経験したことのない業種に配属されることもあります。そのためスクーでの学びを仕事に直接活かすのは、正直難しいなと思っていました。

しかし社員への利用インタビューの中で、「スクーで学んだことが仕事に役立ち、その経験がもっと学んでみようというスイッチを入れるきっかけになった」という声がありました。
その社員はスクーをかなり使っていて、半年間で300講座くらいの授業を受講しています。なぜかというと、「仕事に活かせそう」と思える授業が多くて、かつ学んだことを仕事に活かす場面に遭遇したからだそうです。

もともとは財務諸表を見るのに苦手意識を持っていたのですが、スクーで財務についての授業を流し見程度に受講したところ、学んだことが仕事で実際に役立ったそうです。その後、スクー以外の学習サービスも積極的に利用するようになりました。
明確に数値で表せるものではありませんが、社員の学ぶきっかけ作りに役立っていると感じています。

  

−−−スクーをどのようにご活用いただいているのでしょうか。

伊藤さん:自己啓発の一環として利用しています。
3カ月ごとに全社員を対象に公募をかけて、抽選で利用者を決めています。過去3回公募をしたのですが、平均して600名程度からの応募がありました。

また、スクーのオンライン集合学習機能を定期的に活用していて、社員同士が学びを深める場にもなっています。

  

−−−公募で利用してもらう際のルールなどはあるのでしょうか。

伊藤さん:そうですね。利用者には受講期間となる6ヵ月間、しっかり受講してもらいたいと思っています。
そのため、利用期間中を通じて6回は生放送に参加するようにお願いしたり、こちら側でピックアップした授業の中から一つは必ず受講するという課題を出しています。それらをクリアできなかった場合には、費用は自己負担となります。
この前公募の1期目が終了しましたが、自己負担になった人はほとんどいませんでした。

また、スクーのオンライン集合学習機能を定期的に活用していて、社員同士が学びを深める場にもなっています。

  

−−−受講のリマインドはどのようにしているのでしょうか。

伊藤さん:LINEのような社内のコミュニケーションツールを活用しています。スクー利用者だけのトークルームを作り、そこで生放送授業やオンライン集合学習の日程の告知、受講状況のお知らせをしています。

03

オンライン学習機能で自主的な学びの場づくり

−−−集合学習機能の活用状況について、詳しく教えてください。

伊藤さん:1期の6ヵ月間で6回開催して、毎回50~60人くらい集まりました。

弊社は所属・勤務形態によって就業時間が異なるので、みんなが参加しやすい時間で開催しています。回によっては21~22時スタートすることもあります。

集合学習機能を活用することで、スクーの生放送の楽しさを体感してもらいたいなと思っています。
「誰かと一緒に学ぶ楽しさ」を体感してもらう場づくりすることで、生放送への参加のきっかけとなったりそこから学びが広がったりと、さらなる学びにつながってくると考えています。

 

集合学習機能の利用イメージ:スクーの録画授業や各社オリジナルの動画を使用して、オンラインでグループ学習を行うことができる

 

−−−どのようなテーマで集合学習を行ったのでしょうか。

伊藤さん:スクーの『新規事業の創出に役立つ「デジタルテクノロジー」入門』『イノベーションを生み出す「デザイン思考」の教科書』などの授業を活用しました。

特に盛り上がったのは、『人気ビジネス書解説』シリーズの『ストレスフリー超大全』の授業です。みんなに共通したテーマだと参加のハードルも下がり、コメントもしやすいというのもあると思います。
今後も事務局主催でオンライン集合学習を実施していきたいと考えています。

04

与える研修ではなく、成長意欲のある人材を育てることに注力

−−−全体の約80%が自主的に学んでいるとのことですが、何か秘訣はあるのでしょうか。

伊藤さん:弊社は2000年代後半に2度の赤字決算を余儀なくされる程、経営が厳しい時期がありました。
当時、事業戦略の見直しを迫られておりましたが、経営陣が「事業戦略を転換するには、まずは企業文化を変革することが先決である」と考え、長い時間をかけて企業文化の変革に取り組んでまいりました。

当時取り組み始めたのが「手挙げ文化の醸成」です。
それまでは与える研修をしていましたが、学びの場への参加をすべて手挙げ制にしました。「学びたい!」「成長したい!」と意欲のある人にどんどん投資をして会社を成長させていきたい思いがあり、今では約80%の社員が手を挙げるまでになりました。

 

「自分が活躍するためにどう成長すべきかを自分で考えていく」という方針がベースとなっています。
内発的動機があった方が本人の成長速度や吸収率も変わってきます。そのため結果的に企業の成長にもつながるのだと思います。

 

−−−育成方針の転換は初めから上手くいったのでしょうか。

伊藤さん:経営が厳しい時期に、会社の経営理念を「人の成長=企業の成長」と掲げ始めました。
企業の成長が先ではなく、人の成長があってこそ企業の成長があるという意味です。

ただ既存の社員にとっては後から変わったものなので、最初はやらされている感があったと思います。
それでも学んだ人が「こんなこと学んだよ」と話していくうちに、自主的な学習をする人が一人、二人と増えていきました。

 

−−−企業が主体的な学びを引き出すために、大切にすべきことは他にありますか?

伊藤さん:一番は「自分で決める風土づくり」でしょうか。
指名や、強制的に参加してもらうのではなく、「参加するかどうかは自由だけどどうする?」と、それぞれの意思で参加可否を決めてもらう一方で、参加者に対しては自分が教育投資を受けているという意識を持ってもらえるような投げかけをすることで、学びへの意識も変化していくのではと思います。

社員の育成に限らず、幸福度には「自己決定の機会がどれだけ多いか」が関係するという研究結果もあるそうですが、好きな授業を自分で探して好きなタイミングで学べるというのは自己決定の固まりみたいなものだと思います。
きっとスクーを利用している社員は幸福度が高いのではないかと思います。

05

マネージャーなども巻き込み、現場と一体となった教育体制づくり

−−−新入社員に対しての取り組みがあれば教えてください。

伊藤さん:新入社員にはとにかく「自分で探して学びに行くことの大切さ」を口酸っぱく伝えるようにしています。

また現場のマネージャーに対して、新入社員育成方針の共有に時間をかけています。
人事など育成を担当している部署だけでなく、現場と一体となって教育を行っていくことで、新入社員の学びの主体性を育てていくことができると考えています。

また、今年から新入社員を受け入れる側の研修も実施しようと思っています。
Z世代について、動機づけやモチベーションアップに「どのようなアプローチが必要なのか」を学んでもらいます。
お互いに研修を受けることで、共通言語で話せる環境を作ろうとしています。

 

−−−今後の展望があれば教えてください。

伊藤さん:自発的に学んでいく風土をさらに加速させていきたいです。
極論を言うと、人材開発課からの提供はゼロでも、社員が自主的に学びに取り組むようになったら良いなと本当に思っています。

スクーは、「いろんな授業がある中から自分で探しに行く」というアクションを起こすきっかけになると思います。
始めは「ちょっと観てみよう」というライトな学びでも良いと思います。少しでも興味があるということは、それまでに何かしらの琴線に触れているのだと思います。
そこを掘り下げていくことで、自分がどういうものに興味があるのかがわかり、自分でどんどん学んでいくようになると考えています。

ご回答いただきありがとうございました。

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