「合間」「隙間」「ニッチ」……。
これらが意味する「何かと何かの間」に視点がいくかどうか、小さな点ですが、他人が気が付かないような部分に視線を向けることはとても重要で、面白い作業です。
また、「人と違う視点」というのは、意識していなければその存在に気がつくことが出来ませんが、一方で、発見に応じた思考方法について少しでもきっかけを掴むことが出来れば、各々の領域における「視座」があります。
企業と個人、都会と郊外、自分と他人、アイデアと製品など、あらゆるものの境界(=合間)に注目してみると、そこに新しい何かが発見できるかもしれません。
今回は、書店UTRECHTのオーナーである、江口宏志さんをお迎えして、「合間」について考えてみたいと思います。
UTRECHTという、大型書店とは真逆の書籍を中心に扱う書店を10年以上経営されているだけではなく、いち早く「ネット書店」に取り組み、自費出版本やアートブックを扱ったブックフェア「ZINES MATE」(ジンズメイト)や、体験と共感をつなぐ、参加型イベント「D-AI-Y」(ディーアイワイ)などのイベントのディレクション、amazonに無い本をセレクトして紹介する仮想ブックショップ「nomazon」(ノマゾン)というwebサイト、そして、渋谷に出来た商業施設Hikarieに常設されたクリエイティブスペース「aiiima」(アイーマ)など、の空間までをディレクションしてきた江口さんと、「あなたも見つけられるかもしれない合間」の発見プロセスについて考えてみたいと思います。