この授業では、「企画に苦しむ若手ビジネスパーソン」のために、アイデアの発想法と、仕事で結果を残していくためのヒントについて考える授業です。
「アイデアがなかなか出てこない」「アイデアは思い浮かぶのだけど、そこからビジネスとして展開できない」そのような悩みをお持ちの方は多いと思います。「とりあえず、企画書を書いて」と言われても、何を基準に作っていけばいいのか、迷うと思います。私もかつて自衛隊を舞台にしたオリジナル恋愛ものを提出したら、「こんなものゴールデンタイムに放送できるか!」と叱られて落ち込みました。
では、アイデアってどこから生まれるのでしょうか?センスを磨けと言われても、磨き方がわかりません。生まれつきの才能でしょ、とあきらめていいのでしょうか?
いいえ。アイデアに必要なのはセンスでも才能でもありません。身のまわりの観察と簡単に学べるテクニックで、誰でもビジネスや日常で役に立つアイデアを生み出せるようになります!
私はテレビ朝日で、主に子どもをターゲットとした番組に関わってきました。皆さんも一度は見たことのある番組だと思います。制作の傍ら、2種類のアイデアの天才に出会いました。プロフェッショナルといわれるクリエイターと、もう一つの天才は、子どもです。この天才たちの共通項が、私のビジネスを変えました。
そして、生まれたのがセンスというあいまいな感覚論ではなく、具体的なテクニックとしてまとめた半径3メートル発想術です。アイデアは半径3メートル以内で発見できます!
「思いつく」にはテクニックを用いても、ある程度時間はかかりますが大事なのは「組み立て方」「確かめ方」「伝え方」のテクニックで、そのアイデアが長く愛されるように育てることです。
では、アイデアをいかに発想し、どう運用していくのかをキャラクター番組制作とキャラクタービジネスの経験談など、拙著『アイデアにセンスはいらない』からお話していきます。