10/9(Wed)
1975年生まれ。三菱総合研究所で情報通信分野のコンサルティングや国内外の政策調査・推進プロジェクトに従事した後、2007年に独立。 現在は株式会社企(くわだて)代表として、戦略立案や事業設計を中心としたコンサルティングや、経営戦略・資本政策などのアドバイザー業務、また政府系プロジェクトの支援等を提供している。 経済産業省IT融合フォーラム有識者会議(審議会)委員。
ITビジネスにおいて本年もっとも注目を浴びているキーワードが「O2O」です。online to offlineを指す、この言葉は狭義には、ネットからリアル店舗への顧客誘導のことをいいますが、ビジネスの実態として見えてくるのは、Eコマース市場とリアル市場の統一の方向性です。 さらに、より俯瞰的な視点に立って考えれば、インターネット登場、ソーシャルメディア普及によって、徐々に次のフェーズへ移行しつつある消費社会を決定的に変革しうるものとしても、O2Oは計り知れない可能性を有しているようです。 ITによるビジネスの変化、社会の変化を考察してきた「IT批評」vol.3では、O2Oについて、各界の有識者より広い視野でさまざまな意見、分析をお寄せいただきました。 そこに見えてきたのは、リアルとバーチャルの関係の再定義としてのO2Oであり、個人とシステムの関係の変化であり、情報とコミュニケーションに対する技術の在り方です。 新しい動きであるO2Oについて多角的に考えることは、インターネットビジネスの本質を知るヒントになります。 今回は東日本大震災における復興の現場で実際に起こった、 システムとリアルに狭間にポイントを当て、 全員参加型のオンライントークセッションを実施します。