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研究者に聞く「AI・人工知能」の今

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第1回

「複雑ネットワークの分野」から聞く今と未来

2017年2月22日 60min

授業の概要

パーソナルロボットの誕生や、スマートフォンに搭載された音声アシスタント機能など、AIを使用したツールは発展をしています。
しかし、AIの活用部分はそれだけにとどまらず、日々の生活に多く隠れているのを知っているでしょうか。

インターネットの急成長やユビキタス情報基盤の拡充、そしてスマートフォンの普及や様々なソーシャルメディアの登場に伴い,あらゆる人と物がネットワーク化されており、実環境とネット世界とが融合した複雑な情報社会環境が現実になろうとしています。
この新しい環境は、大規模複雑ネットワーク構造をもち、その構造が常に拡大し変化し続ける「動的複雑システム」と言われています。

そんな中でも、ソーシャルコンピューティングや次世代高度道路交通システム・マルチエージェントシステム・群知能など多岐に渡る研究をしている栗原教授。東日本大震災直後、SNS上で多くの偽りの情報が流れましたが、この時に実際にSNS上に流れた情報を解析し、それをモデル化した上で、デマの拡散をいかに食い止めるかという研究等を行っています。

近い将来想定される大災害に対する防災・減災に向けた取り組みを始め、今後さらに大規模化が加速することが予想される、社会システムや交通・物流システム、SNSなどの動的複雑系に、高い適応性をもつシステムを確立し、私達も生活の中でそれらに対応する必要があります。

システムの確立に必要な、人工知能・複雑ネットワーク科学・脳科学・社会科学・複雑系を始めとする様々な分野を横断した多角的な取り組みをしている先生から、システム複雑ネットワークという視点で、現状どこまで発展しているのか・未来にはどういった活用が考えられるのかを聞いていきます。

 

■授業の流れ

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30分 / 語る
・そもそも複雑ネットワークとはどういった分野なのか
・日常のどういった箇所で複雑ネットワークは役立っているのか
・複雑ネットワークに関する進捗レポート
 
20分 / 聞く
・技術は将来どのように活用されていくのか
・研究の進捗からみて、現在予想されている方向に本当に進んでいくのか
 
“聞く”のパートでは、受講生の皆さんからのコメント・質問をもとに、研究者が答えディスカッションしていきます。
「ニュースで流れていることは実際どうなのか」等疑問に思っていることや「こんな風に活用される未来はあり得るのか」などたくさんの投稿をお願いいたします。
 
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※上記は予定です。変更になった場合は、このページで随時更新します。
 

■今回の先生

栗原 聡 先生

電気通信大学情報理工学研究科/人工知能先端研究センター 教授

慶應義塾大学大学院理工学研究科卒。NTT基礎研究所、大阪大学大学院情報科学研究科/産業科学研究所を経て、2013年より電気通信大学大学院情報理工学研究科教授。同大学人工知能先端研究センターセンター長、博士(工学)。人工知能、複雑ネットワーク科学、ユビキタスコンピューティング等の研究に従事。著書『社会基盤としての情報通信』(共立出版).翻訳『群知能とデータマイニング』、『スモールワールド』(東京電機大学出版)等。

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