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【再放送】生放送前に復習しよう!法政大学-「キャリアデザインの理論」そのウラ・オモテ【その1】

【再放送】生放送前に復習しよう!法政大学-「キャリアデザインの理論」そのウラ・オモテ【その1】

コース概要

フリーターやニートや非正規雇用の問題が荒れ狂う2000年代になって、教育に突如課せられた大きな使命、「キャリアデザイン」。でもそこには、たくさんの落とし穴があることに、私たちは少しずつ気づき始めている。
例えば、やりたいこと探しのキャリア教育って、本当に役に立つの?
――夢のとおりに仕事してる人ってそんなに多くないはずです。 やりたいことが見つからなくて焦ってる私って、変なの? ――やりたいこと以前に、やれることが何なのかって話ですよね。
私たちの生き方(キャリア)は、私たちのデザイン(設計)できる範囲をはるかこえて、制度や文化や生得的特性の文脈に埋め込まれている。日本で唯一の「キャリアデザイン学部」(法政大学)の教育学担当教員(教育心理学、臨床教育学、教育社会学)が、文脈に埋め込まれた私たちのキャリアというこの重い事実と、そこからできることを見つめなおし、いま流行りの「明るい」キャリアデザインのウラ・オモテに迫ります。

 

■1限目:「心理とキャリアデザイン」 

この文章をご覧になっている方は、何かしらの形で「キャリアデザイン」という言葉に関心があると思います。その関心は、大きく分ければ以下の二つがあると思われます。ひとつは、「自分のキャリアデザインをどうするか」という関心、もうひとつは、「他者のキャリアデザインを支援する」という関心です。


1限目では、自分・他者のどちらにも関連する事柄として「心理とキャリアデザイン」を扱います。具体的には、「意識と行動の関連」です。心理学は「意識」のみを扱う学問ではありません。「行動」も扱う学問です。たとえば、「あの人には意欲がない。どうしたらやる気になるか」と考えたことがある人もいると思います。これは、意欲がある人は行動をする。すなわち、「意識」が「行動」に与える影響を考えているわけです。このことについては、「モチベーション」「動機づけ」などいった研究がおこなわれてきました。


1限目では、このような「意識⇒行動」だけではなく、「行動⇒意識」も見てみたいと思います。たとえば、物事がうまくいかなかった時、「なぜうまくいかなったのか」を自分自身に問いかけることがあるでしょう。何を出来事の原因だと考えるかによって、そこで感じる感情や、その後の出来事に対する期待や、実際の行動のとり方は変わってくることがあります。このことについては、「原因帰属」などといった研究がおこなわれてきました。
このように、キャリアをデザインする際の心のメカニズムについて、「意識⇒行動」と「行動⇒意識」という二つの視点を学びます。

 

■2限目:「認知特性とキャリアデザイン」 

私たちのキャリアデザインは、心だけで、あるいは個人の努力だけで独立しているのではなく、行動の側から影響を受けたり、様々な文脈の中で制約を受けているからです。2限目、3限目、4限目では、具体的な例をとおして、その制約がどのようにはたらくのかをケーススタディしていきます。

2限目では、私たちのコントロールを越えている様々な認知特性に着目してみます。例えば、同じ場所にいても、私たちが見ているものは全く違います。部屋の明るさが気になる人、隅のほこりが気になる人、廊下のざわめきが気になる人、他人の視線が気になる人…。こんなふうに気になることが違うということは、世界や経験がまったく違うということ。コミュニケーション能力とか、他者理解とか、自己分析とか、キャリアデザインではよく聞く言葉ですが、こんなに違う者同士が、わかりあって共同的に生きるなんて、いったいどうして可能なのでしょう。知覚の多様性やときに過敏さの顕著なケースをとおして、世界がいかに多様かを知ることが、2限目の目標です。

 

■3限目:「学校とキャリアデザイン」 

私たちの生き方が最も大きな制約を受けるものの一つは、家庭環境です。児童虐待などの幼少期の体験が、成人後の人生にも大きな影響を及ぼすことは、よく知られています。そこまで極端な例ではなくても、教育格差という言葉があるように、家庭環境は教育環境にも大きく影響します。3限目では、過保護な家庭で育った20代の女性が、自分の生き方をデザインしていくことの難しさに直面し不安におののくケースをとおして、家庭という制約の大きさを考えます。けれどまた、家庭環境が私たちの人生のすべてを決定づけるわけではありません。自分の望んだわけではない人生をどう自分のものにして取り返していくのか、その道筋をも見つめます。

 

■全8回授業の予定

(1)6/13放送【心理とキャリアデザイン
(2)6/20放送【認知特性とキャリアデザイン
(3)6/27放送【学校とキャリアデザイン
(4)7/4 放送【家族とキャリアデザイン
(5)7/11放送【キャリアデザインはなぜ難しいのか―ぬるま湯環境が生む脅威と焦燥―
(6)7/18放送【キャリアデザインはなぜ難しいのか―突然変化する興味関心―
(7)7/25放送【キャリアデザインの難しさを乗り越えてゆく
(8)8/1 放送【キャリアデザインのオモテとウラ-整理と統合

※今回の再放送は、6/13,6/20,6/27放送分です。

担当の先生

参加したい受講生 : 82

月額980円で、4,600本以上の授業が見放題

授業リスト

【再放送】生放送前に復習しよう!法政大学-「キャリアデザインの理論」そのウラ・オモテ【その1】

2014年7月4日公開

130min.

[終了]生放送限定

フリーターやニートや非正規雇用の問題が荒れ狂う2000年代になって、教育に突如課せられた大きな使命、「キャリアデザイン」。でもそこには、たくさんの落とし穴があることに、私たちは少しずつ気づき始めている。
例えば、やりたいこと探しのキャリア教育って、本当に役に立つの?
――夢のとおりに仕事してる人ってそんなに多くないはずです。 やりたいことが見つからなくて焦ってる私って、変なの? ――やりたいこと以前に、やれることが何なのかって話ですよね。
私たちの生き方(キャリア)は、私たちのデザイン(設計)できる範囲をはるかこえて、制度や文化や生得的特性の文脈に埋め込まれている。日本で唯一の「キャリアデザイン学部」(法政大学)の教育学担当教員(教育心理学、臨床教育学、教育社会学)が、文脈に埋め込まれた私たちのキャリアというこの重い事実と、そこからできることを見つめなおし、いま流行りの「明るい」キャリアデザインのウラ・オモテに迫ります。

 

■1限目:「心理とキャリアデザイン」 

この文章をご覧になっている方は、何かしらの形で「キャリアデザイン」という言葉に関心があると思います。その関心は、大きく分ければ以下の二つがあると思われます。ひとつは、「自分のキャリアデザインをどうするか」という関心、もうひとつは、「他者のキャリアデザインを支援する」という関心です。


1限目では、自分・他者のどちらにも関連する事柄として「心理とキャリアデザイン」を扱います。具体的には、「意識と行動の関連」です。心理学は「意識」のみを扱う学問ではありません。「行動」も扱う学問です。たとえば、「あの人には意欲がない。どうしたらやる気になるか」と考えたことがある人もいると思います。これは、意欲がある人は行動をする。すなわち、「意識」が「行動」に与える影響を考えているわけです。このことについては、「モチベーション」「動機づけ」などいった研究がおこなわれてきました。


1限目では、このような「意識⇒行動」だけではなく、「行動⇒意識」も見てみたいと思います。たとえば、物事がうまくいかなかった時、「なぜうまくいかなったのか」を自分自身に問いかけることがあるでしょう。何を出来事の原因だと考えるかによって、そこで感じる感情や、その後の出来事に対する期待や、実際の行動のとり方は変わってくることがあります。このことについては、「原因帰属」などといった研究がおこなわれてきました。
このように、キャリアをデザインする際の心のメカニズムについて、「意識⇒行動」と「行動⇒意識」という二つの視点を学びます。

 

■2限目:「認知特性とキャリアデザイン」 

私たちのキャリアデザインは、心だけで、あるいは個人の努力だけで独立しているのではなく、行動の側から影響を受けたり、様々な文脈の中で制約を受けているからです。2限目、3限目、4限目では、具体的な例をとおして、その制約がどのようにはたらくのかをケーススタディしていきます。

2限目では、私たちのコントロールを越えている様々な認知特性に着目してみます。例えば、同じ場所にいても、私たちが見ているものは全く違います。部屋の明るさが気になる人、隅のほこりが気になる人、廊下のざわめきが気になる人、他人の視線が気になる人…。こんなふうに気になることが違うということは、世界や経験がまったく違うということ。コミュニケーション能力とか、他者理解とか、自己分析とか、キャリアデザインではよく聞く言葉ですが、こんなに違う者同士が、わかりあって共同的に生きるなんて、いったいどうして可能なのでしょう。知覚の多様性やときに過敏さの顕著なケースをとおして、世界がいかに多様かを知ることが、2限目の目標です。

 

■3限目:「学校とキャリアデザイン」 

私たちの生き方が最も大きな制約を受けるものの一つは、家庭環境です。児童虐待などの幼少期の体験が、成人後の人生にも大きな影響を及ぼすことは、よく知られています。そこまで極端な例ではなくても、教育格差という言葉があるように、家庭環境は教育環境にも大きく影響します。3限目では、過保護な家庭で育った20代の女性が、自分の生き方をデザインしていくことの難しさに直面し不安におののくケースをとおして、家庭という制約の大きさを考えます。けれどまた、家庭環境が私たちの人生のすべてを決定づけるわけではありません。自分の望んだわけではない人生をどう自分のものにして取り返していくのか、その道筋をも見つめます。

 

■全8回授業の予定

(1)6/13放送【心理とキャリアデザイン
(2)6/20放送【認知特性とキャリアデザイン
(3)6/27放送【学校とキャリアデザイン
(4)7/4 放送【家族とキャリアデザイン
(5)7/11放送【キャリアデザインはなぜ難しいのか―ぬるま湯環境が生む脅威と焦燥―
(6)7/18放送【キャリアデザインはなぜ難しいのか―突然変化する興味関心―
(7)7/25放送【キャリアデザインの難しさを乗り越えてゆく
(8)8/1 放送【キャリアデザインのオモテとウラ-整理と統合

※今回の再放送は、6/13,6/20,6/27放送分です。

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