算数といえば、たし算・ひき算・かけ算・わり算・分数・小数……。
だいたいのことは知っていて、ところどころ忘れているのというのが、普通の大人です。ですから「算数の話」といわれても、「たかが小学校の算数、たいしたことないよ」と思われるでしょう。ところが、ところが、1枚扉を開くと、そこには、されど算数という意外な世界が存在しています。
・あなたが使っている分数はアンチ欧米であること、ご存知でしたか。
・長方形の面積の求め方がガラパゴス的だったこと、知っていましたか。
こんな算数の秘密をたっぷりお話ししましょう。
1限目
◆日本の分数はアンチ欧米
英語圏でビジネスをすると、分数で大いに戸惑います。どうしてそうなってしまったのでしょうか。歴史を紐解いて話します
◆「10分の5」と「2分の1」は同じだが違う
小学校では、「10分の5」は約分して「2分の1」に直します。どちらも同じとして扱われるのですが、実際には、「10分の5」と「2分の1」には違いがあります。その違いを知ることが、分数をより深く理解することになります。
◆真ん中の棒から概念を知る
分数の真ん中にひかれた線。この名称を知ると、数式に使う「カッコ」の意味もわかります。
◆分母、分子から古代中国を覗く
「分母」「分子」という言葉は説明しづらい言葉です。そこをどう伝えるか。納得の理屈がわかります。同時に、「分母」「分子」の言葉から想定される中国古代文化の一端を覗いてみます。
◆世阿弥も分数を活用していた
能を大成した世阿弥は分数を使って指導していました。その指導は現代にも通じる「わかりやすく伝える」秘訣でもありました。
こんな方にオススメ
- 数字は苦手だと思い込んでいる方
- 算数なんてたいしたことないと思っている方
- 算数の意外な秘密を知りたい方