10/13(Sun)
1988年岐阜生まれ。 明治大学情報コミュニケーション研究科博士後期課程修了。博士(情報コミュニケーション学)。 専門は科学リテラシーで、メタ分析やクラウドソーシングなどの実証研究に強みをもつ。 疑似科学に関するプラットフォームサイトGijika.comの開発・運営を担当しており、日本科学教育学会奨励賞、乳の学術連合最優秀賞をはじめ、科学リテラシーに関する研究業績において多数の受賞歴がある。 2022年4月より金沢星稜大学総合情報センターに着任、「数理・データサイエンス・AIリテラシー」科目を担当している。
みなさんは「サイエンスリテラシー」という言葉を聞いたことがありますか? 日本語では「科学的リテラシー」とも呼ばれ、OECDのPISA調査では次のように定義されています。 「自然界及び人間の活動によって起こる自然界の変化について理解し、意思決定するために、科学的知識を使用し、課題を明確にし、証拠に基づく結論を導き出す能力」 科学が好きな方や、科学系の仕事に就いている方以外には、縁遠く感じる言葉かもしれません。しかし現代では、万人がサイエンスリテラシーを持つことが求められています。 「新型コロナワクチンを接種しましたか?それはどうしてですか?」 「遺伝子検査を受けて、将来の病気リスクを調べますか?」 「食材を選ぶ時、内部被曝リスクについてどの程度検討していますか?」 このように、私たちは日々、科学的な問題についてなんらかの選択を迫られ続けています。こうした問題に対し「きちんと検討したうえで、納得のいく選択ができた」と自信を持って答えられる人は、おそらくあまり多くはないだろうと思います。 「自分で考え、納得して行動を決めたい。そのために必要な力を、少しずつでも身につけたい」そんな方のためのコースを開講します。 さまざまなジャンルのサイエンスのプロフェッショナルを先生にお迎えし、科学技術のあり方や未来社会をどう築いていくかについて考え、サイエンスリテラシーを高めていきましょう。 科学系の時事問題の読み解きはもちろん、話題の科学本などについても取り上げていきます。 <本シリーズの他の回の放送はこちらからご覧いただけます> ・人生を豊かにするサイエンスリテラシー ・あるとトクするサイエンスリテラシー 医療編 第1回 ・あるとトクするサイエンスリテラシー 医療編 第2回