7/27(Sun)
1983年、東京生まれ。慶應義塾大学大学院文学研究科後期博士課程修了。博士(哲学)。フランス近現代哲学、現象学を専攻。近年は、性差別や人種差別、親子関係や難民をめぐる社会問題に哲学的観点から取り組んでいる。著書に『現実を解きほぐすための哲学』(トランスビュー)、『甦るレヴィナス――「全体性と無限」読解』(水声社)、共著に『フェミニスト現象学――経験が響きあう場所へ』(ナカニシヤ出版)、『ジェンダーとLGBTQの哲学』(丸善出版)、共訳書にヘレン・ンゴ『人種差別の習慣――人種化された身体の現象学』(青土社)などがある。
「見た目に基づく差別(ルッキズム)」それの何が問題なのか 日本社会には「ルッキズム」という根深い問題があります。 「見た目で人を判断してはいけない」とよく言われますが、現実には見た目が影響を及ぼす場面も多く、どこからが「見た目による差別」にあたるのか、その線引きは決して簡単ではありません。 また、SNSの普及により、「ルッキズム」という言葉が本来の意味とは異なる形で使われることも増えています。 本授業では、まず「ルッキズム」とは何かを整理し、その問題点を哲学的な視点から一緒に考えていきます。 ※そして今回は、出演者の外見にとらわれず内容に集中してほしいこと、また重いテーマをリラックスした雰囲気で楽しみながら知識を深める場にしたいこと、という理由から編み物をしているところだけを映しながらフリートーク形式で進めます。 是非お楽しみください。 【授業アジェンダ】(予定) 1. 身の回りに実はあるルッキズム(無自覚にやってしまいがち) 2. 改めてルッキズムとは? 3. 職場に絞ってルッキズム問題を見てみよう! 4. そもそもルッキズムって何が問題なの? 【ターゲット】 メインターゲット:日頃容姿を気にし、嫌な思いをしてきた人 サブターゲット:自分の見た目で悩んだことはないが、ルッキズムによる不平等について嫌気がさしている方 【授業ゴール】 ・無意識におこっている外見に基づく偏見に気づく ・この世の中で何が起きているのかを言語化できる 【その他】 research map:https://researchmap.jp/kotegawa プロフィール:https://www.kokugakuin.ac.jp/account/91873