10/5(Sat)
2001年にタイププロジェクトを設立し、AXIS Font Familyを発表。 「文字の可能性を広げる」を原動力に、オリジナルフォントの研究開発と、強力なブランディングツールとしてのコーポレートフォントの提案と開発に積極的に取り組んでいる。2003年にAXIS Fontが、2008年にAXIS CondensedとAXIS Compressedがグッドデザイン賞を受賞。 2009年に都市フォントプロジェクトを立ち上げ、名古屋金シャチフォントや濱明朝体(仮)の制作とディレクションを行っている。 2014年に「横組みで最も読みやすくて美しい明朝体」を目指して開発した、TP明朝をリリース。 ほかに、愛知県立芸術大学デザイン学科および武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科講師も勤める。
企業とユーザーをつなぐコンタクトポイントとして、欠かすことのできない「素材」あるいは「道具」としてのフォント。 名刺、カタログ、Webサイト、UIなど、企業ブランディングをおこなう上で、フォントは重要な役割を果たします。 ブランディングツールとしてデジタルフォントを導入している事例を紹介しながら、フォントの役割とその活かし方についてお話しする予定です。 書体デザイナーの視点から、どのようなコンセプトでフォントがデザインされているかについても存分に語りたいと思います(AXIS Font、金シャチフォント、TP明朝など)。 スタートアップカンパニーの経営者、企業の広報担当など、デザイナーに限らず、文字を効果的に扱うことで企業価値を高めたいと考えている方々を対象に、分かりやすい内容にしたいと考えています。
前回、「ブランディングツールとしてのフォントの使い方」というテーマで、 ゴシック体(AXIS Font)を使ったコーポレートフォントの導入事例を紹介しました。 今回は、明朝体を使った「フォントの美しい見せ方」をテーマにお話しをしたいと思います。 ゴシック体に押されて使用される場面が少なくなってきている明朝体ですが、日本語の基本フォントとして外すことのできない重要な書体です。 「デジタルコミュニケーションの時代にふさわしい明朝体とは?」 という根本的な問いかけから、その使いかた見せかたのノウハウまでを、書体デザイナーの視点で解説します。