10/10(Thu)
1965年 東京生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。大手書店勤務を経て、作家として独立。現在は中国古典、主に『孫子』『論語』などの知恵を現代にどのように活かすかをテーマとした執筆や企業研修・講演を行う。単なる古典の解説にとどまらず、時代背景や、現代の事例、エピソードを多々交えながらの飽きさせない講義に定評がある。
現代は、「就活うつ」を患う人も少なくない就職活動をはじめ、会社内での成果主義の蔓延、 一流企業の倒産や解体など、人生やビジネスにおける競争が激化する一方です。 さらに日産自動車は、2020年までに手ごろな値段で買える自動運転車を開発する旨を表明しました。 こうした技術が実現すると、今後はタクシーやトラックの運転手さんがほとんどいらなくなる時代が 来る可能性があります。 そればかりか2040年頃までには弁護士や外科医、パイロットまでコンピュータに代替されていく という説まで出てくるようになりました。 今後われわれは、コンピュータやロボットとの競争にまでさらされていくわけです。 こうした環境のなかで、どうしたらうまく成果を出し、生き残ることができるのか―― この授業では、こうした状況における考え方の原理原則としての戦略を、 「そもそも競争って何だろう」「戦略って何だろう」 という基本的な問いから考えていきます。