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1975年東京都生まれ。1998年より東京オペラシティアートギャラリーの開館準備に従事し、2009年8月まで同アートギャラリーのキュレーターを務める。2009年9月から2011年7月までクイーンズランド州立美術館客員キュレーター。その後、韓国国立現代美術館2011年インターナショナル・フェローシップ・リサーチャーとしてソウルに4ヶ月間滞在。現在、インディペンデント・キュレーターとして名古屋を拠点に活動を行っている。 近年の活動は、第15回アジア・アート・ビエンナーレ・バングラデシュ2012日本公式参加キュレーター。あいちトリエンナーレ2013共同キュレーター。札幌国際芸術祭2014アソシエイト・キュレーター。 Photo: Ray Fulton / Courtesy: Queensland Art Gallery, Gallery of Modern Art
今夏開催される「あいちトリエンナーレ2013」講義シリーズの第6回目。総勢75組(予定)のアーティスト、建築家、パフォーマーが参加する大規模な国際芸術祭において、キュレーターは参加アーティストを一体どのように選定し、作品を作り上げていくのでしょうか。今回は現代アート部門のなかから進行中の3つ新作をケース・スタディとして挙げ、キュレーターの立場から作品制作の現場についての授業を行います。 schooの「あいちトリエンナーレ2013」ではこれまでにも芸術監督、キュレーター、コミュニティ・デザイナー、アーキテクトが登壇してきました。芸術祭はこのように立場が異なる複数の専門家のコラボレーションによって作り上げられていきます。なかでも新作の制作過程は、内外のアート関係者のみならず、外部の専門家、企業、まち(コミュニティ)、住民などを巻き込むまさに「異種混合プロジェクト」です。現代アートは美術館のなかだけで作られているのではありません。さまざまな人、時間、場所、予算をマトリックスとしながら、キュレーターはアーティストと協議をしていかにオーディエンスを引き付ける新作を実現していくのでしょうか。また、その際に重要なこととは?皆さまの日常と社会とビジネスがアート生産の一端につながっている様子をお話しします。