10/16(Wed)
1972年鹿児島県阿久根市生まれ。1997年筑波大学大学院芸術研究科デザイン専攻修了。グラフィックデザイナー、東京工芸大学芸術学部助手、コペンハーゲンIT大学インタラクションデザイン・リサーチグループ客員研究員等を経て現職。2000年の草創期から情報デザインの研究や実務に取り組み、情報教育界における先導者として活動する。近年は社会性や当事者性への視点を強め、デザイナーだけでは手に負えない複雑/厄介な問題に取り組むためのコ・デザインの仕組みづくりや、人類学視点を取り入れた自律的なデザイン理論について研究している。著書に「情報デザインの教室」(丸善出版/共著)、「コ・デザイン―デザインすることをみんなの手に」(NTT出版/単著)など。
「デザイン思考」「ソーシャルデザイン」「ワークデザイン」……昨今、あらゆるシーンで「デザイン」という言葉が使われるケースが多くなっています。 一方で、大半の人にとっては「デザイン」という言葉はこれまで縁遠いものであったのではないでしょうか?憧れはあるものの、なんだが近寄りがたい。そんな両義的なイメージを抱かせるものであったかもしれません。 それは、そもそも「デザイン」とは何か、あるいは「デザイン」で何ができるのかを知らないからかもしれません。デザインの可能性と限界を知ることで、「デザインすること」がさほど特別なことではないと理解することができます。 本授業では、デザイナーや専門家だけでなく、実際の利用者や利害関係者たちとプロジェクトのなかで積極的にかかわりながら協働してデザインする「コ・デザイン」をキーワードに、物事に向き合うデザインの「態度」にフォーカスして学びます。