10/16(Wed)
京都大学大学院工学研究科原子核工学修了。2002年、最初の創業にて日本初の産婦人科電子カルテの事業化に成功。2015年、周産期医療の課題解決のためにメロディ社を設立し、モバイル胎児モニターを開発。国内外200病院以上に導入され、在宅妊婦健診や救急搬送で活躍。タイやブータンでは広域をカバーする遠隔医療プラットフォームを構築。出産に関わる医療格差解消のため世界中への普及を目指している。ジャパンベンチャーアワード:中小企業長官表彰(2009)、ものづくり日本大賞:経済産業大臣賞(2020)、日経ウーマンオブザイヤー(2021)、日経優秀製品サービス賞:最優秀賞(2021)
日本社会においてデジタル化が推し進められている今、「〇〇×テクノロジー」の造語がさまざま分野で発信されています。その中で最近、話題なのが「フェムテック(FemTech)」です。これは、女性(Female)とテクノロジー(Technology)をかけあわせた造語で、女性が抱える健康の課題をテクノロジーで解決できる商品やサービスのことを指します。 メロディ・インターナショナル株式会社が開発した「iCTG」は、妊婦さんへの周産期医療を手軽にかつリモートで行えるモバイル型の分娩監視装置です。 ただ、これまで遠隔医療への規制や医療データの取扱に関する規定が未整備で、日本国内ではデジタル化へ大きな制限がありました。しかし、全国的な専門医師の不足や医療アクセスの格差問題、さらにはコロナ禍を契機に「リモート医療」への注目が一気に高まり、デジタル化が進みだしました。 もともとはデータ規制の少ない海外での事業展開が先行していた「iCTG」について、逆輸入いわゆるリバースイノベーションの観点も含めて、ポストコロナの日本のリモート医療やフェムテックの展望を同社CEOの尾形優子先生に語ってもらいます。 ▼ターゲット ・リモート医療など、医療分野のデジタル化に興味のある人 ・健康問題に関心のある人 ▼学習ゴール ・医療分野におけるテクノロジーの活用が、安心・安全な医療の提供につながることを知る