10/15(Tue)
1955年生まれ。大学院在籍中からサイエンスライターとして活躍。2002年からサイエンスコミュニケーションの調査研究に従事。著書に『一粒の柿の種:科学と文化を語る』『ダーウィンの遺産』『ダーウィンの夢』『科学の大切なことは本と映画で学んだ』『科学の歳時記』ほか、訳書に『種の起源』 (ダーウィン)、『ワンダフル・ライフ』(グールド)、『生命40億年全史』(フォーティ)、『ロウソクの科学」(ファラデー)、『ビッグヒストリー入門-科学の力で読み解く世界史-」(クリスチャン)ほか多数。同志社大学特別客員教授、東北大学特任教授。
みなさんは「サイエンスリテラシー」という言葉を聞いたことがありますか? 日本語では「科学的リテラシー」とも呼ばれ、OECDのPISA調査では次のように定義されています。 「自然界及び人間の活動によって起こる自然界の変化について理解し、意思決定するために、科学的知識を使用し、課題を明確にし、証拠に基づく結論を導き出す能力」 科学が好きな方や、科学系の仕事に就いている方以外には、縁遠く感じる言葉かもしれません。しかし現代では、万人がサイエンスリテラシーを持つことが求められています。 「新型コロナワクチンを接種しましたか?それはどうしてですか?」 「遺伝子検査を受けて、将来の病気リスクを調べますか?」 「食材を選ぶ時、内部被曝リスクについてどの程度検討していますか?」 このように、私たちは日々、科学的な問題についてなんらかの選択を迫られ続けています。こうした問題に対し「きちんと検討したうえで、納得のいく選択ができた」と自信を持って答えられる人は、おそらくあまり多くはないだろうと思います。 「自分で考え、納得して行動を決めたい。そのために必要な力を、少しずつでも身につけたい」そんな方のためのコースを開講します。 さまざまなジャンルのサイエンスのプロフェッショナルを先生にお迎えし、科学技術のあり方や未来社会をどう築いていくかについて考え、サイエンスリテラシーを高めていきましょう。 科学系の時事問題の読み解きはもちろん、話題の科学本などについても取り上げていきます。