10/13(Sun)
ホンダにて海外の販売店開発を担当の後、渉外部門で内外の対政府折衝を管轄。現在は総務部門でリスクマネジメントや株主政策を統括する。 ビジネス経験を基に専修大学で産業政策を講じる他、経済産業省の非市場戦略研究会に参加。著書に「欧米人はなぜ平気でルールを変えるのか」など、訳書には「想定外」などがある。
柔道やスキージャンプが典型ですが、日本が勝つと欧米がルールを変更し日本の勝利が遠のいてしまう。そして、皆さんがそれを「ずるい!」と非難する。スポーツに限らず、同じことはビジネスの世界でも起きています。 そこで、この授業は日本と欧米の「ルール感」の違いを解き明かすことから始まります。 「ずるい」ことをなぜ欧米人が平気でするのかを考えてみましょう。次のステップは「では、どうすれば良いか?」です。 ルールなどの制約の中で自己を磨く日本の文化と、異種格闘技のような民族興亡が築いた「ケンカの前にルール」という欧米の経験則。比較の対象にならなかった「ルール感」の違いですが、次の10年はこの違いが大切になってきます。 会計や貿易のルール、食品や安全の規格。ルールを欧米人に握られてしまえば、日本のビジネスは窮地に立たされます。 では、日本人の「ルール感」をどう訴えていくか。この授業を機に皆さんに考えていただければと思います。