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愛知県県民生活部文化芸術課芸術祭推進室主任主査。1964年名古屋市生まれ。1991年名古屋大学文学研究科博士課程後期美学美術史専攻中退。専門はイタリアルネサンス美術。1992年10月から2008年3月まで愛知県美術館の学芸員として勤務。美術館で開催された現代美術展に関わる。「イタリア美術:1945-1995」(1997)、「ファウスト・メロッティ」(1999)、「戸谷成雄ー森の襞の行方」(2001)、「アジアの潜在力」(2005)、「愉しき家」(2006)、「サイクルとリサイクル」(2007)など。ルイジペッチ現代美術館(プラート市、イタリア)での日本現代美術展「先立未来」(2001)や、ソウル市立美術館でのアジアの都市単位の美術動向を扱う「city_net_asia」(2006)の名古屋セクションのキュレーションにも関わる。愛知県があいちトリエンナーレの事業を立ち上げた2008年から現在の芸術祭推進室に異動。あいちトリエンナーレ2010(AT2010)のキュレータの一人として関わる。AT2013においても引き続き、キュレータとして参加。
昨年から「キュレーション」に関する書籍が販売され、ソーシャルメディアを始めとして流行しました。本来、「キュレーター」とは、学芸員として博物館や美術館の展覧会などの企画を担当する専門職を意味します。それぞれの展覧会や芸術祭によって、キュレーターの役割は異なります。 名古屋で3年に一度行われるアートフェスティバルである、「あいちトリエンナーレ」のキュレーターである拝戸雅彦さんは「キュレーターは主人公ではなく、全体の一部である」と言います。この授業では「あいちトリエンナーレ」を例に取り、キュレーターがどのように人々を巻き込んでいくのかについて講義していただくことで、キュレーターの実際を学びます。