10/12(Sat)
1981年大分生まれ、2004年双葉社入社。広告営業、週刊誌、ファッション誌などの編集を経て、現在ポスト・インターネット世代のためのレーベル「YOUR BOOKS」を立ち上げ。個人的には大学講師、イベント企画、キュレーターなどの活動も。東日本大震災の際にWEBの支援プロジェクトを主宰して以降、紙とWEBの関係性の最適化を模索中。
社会人になり、車を買い、結婚し、ローンで郊外に家を建て、ある程度終身雇用が保証された企業の社員として働き、家族を養う。 そんなライフスタイルが、90年代における家庭を持つサラリーマンのロールモデルとしてあり、そのモデルになぞらえたように、モノが生まれ、消費者は行動していたように思われます。 しかし、2000年半ばごろから携帯電話やインターネットが普及し、さらにスマ ートフォンやタブレットが台頭したことで、わたしたちを取り巻く環境はガラッと変わりました。その結果、冒頭で述べたような「普通の働き方」や「ワークライフバランス」が多様化し、消費者の行動が読みにくくなってきました。 では、世の中はどんな風に変わってきたのでしょうか。 わたしたちの周りで何が起こり、その変化によって生まれた新しいモノやサービス、価値観は一体どんなものなのでしょうか。 今回の授業では、こうした今の世の中のトレンドの変化や動きを読み取り、時代が必要とするものを模索し続ける編集者の視点で分析し、解説します。 この授業を通して、みなさんに少しでも「社会を読み解く力」や「世の中に潜 む新たなマーケットを見出す力」を養うヒントを提供できればと思います。
前半の授業で、「大きく変化する社会の中で、そのトレンドや人が何を求め、どんなモノが生まれてきたのか」ということについて触れました。わたしたちは、このように社会を読み解くためには、”編集力”が必要なのではないかと思っています。 昨今では、コルクの佐渡島庸平さんやピースオブケイクの加藤貞顕さん、そして東洋経済オンライン編集長からニュースピックスへ移籍を決めた佐々木紀彦さんなど、個人の優秀な編集者が独立したりスタートアップにジョインすることで、世の中に新しい価値を生み出そうとしています。 大きな社会変化が訪れる今だからこそ、世の中に新たな価値や発見、そして消費者が求めるモノを掘り起こすために「編集力」が求められ、そのスキルを持つ編集者が重宝される。では、その肝心の「編集者」は実際にどんなことをしているのでしょうか。そして、編集者が編集しているものはいったい何なのでしょうか。 今回の授業では、「今求められる編集力って何だ?」というテーマを、わたしたち80年代生まれの編集者がディスカッションします。 今一流と言われている編集者たちと並ぶわけでもなければ、次代を担う若手編集者として注目を集めるような年齢でもない。逆に、特徴がない世代として様々な試行錯誤をしながら、今を冷静に見つめ、編集の視点で業界や分野、領域を越えて活動しているのが80年代生まれの編集者です。ディスカッション中には、わたしたちの具体的な仕事についても触れながらお話できればと思います。 みなさんも、わたしたちと一緒に「今の世の中が求める編集力」についてぜひ考えてみましょう。 【トークテーマ例】 ・“編集”の仕事って何? ・なぜ今、編集者が注目されているのか ・どんな時に編集者の力が必要とされるか ・“編集”スキルの磨き方 ・今注目している業界や分野、領域など etc. ※トークテーマは予告なく変更される可能性がございます