4/27(Sat)

今日の生放送

こみかわ こういちろう

児美川 孝一郎

法政大学キャリアデザイン学部教授

1963年生。東京大学教育学部卒,東京大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。法政大学文学部教育学科専任講師,助教授を経て,2003年より,キャリアデザイン学部助教授,教授(現職),学部長(2009年~2011年)。現在,教育開発支援機構FD推進センター長。 日本教育学会理事,日本キャリアデザイン学会副会長。 著書に,『若者とアイデンティティ』(法政大学出版局)『権利としてのキャリア教育』(明石書店)『若者はなぜ「就職」できなくなったのか』(日本図書センター)『「親活」の非ススメ』(徳間書店)『キャリア教育のウソ』(ちくまプリマー新書)等。 編著に,『昭和教育史事典』(東京書籍)『これが論点!就職問題』(日本図書センター)    『キャリアデザイン学への招待』(ナカニシヤ出版)『地域・労働・貧困と教育』(かもがわ出版)。 共著に,『現代教育のキーワード』(大月書店) 『ニート・フリーターと学力』(明石書店)『キャリア研究を学ぶ:25冊を読む』(泉文堂) 『よくわかる教育原理』(ミネルヴァ書房)『高校・大学から仕事へのトランジッション』(ナカニシヤ出版)等。 大学2年の時,天からの「啓示」を受けて教育学への道を志したが,現在は,教育学をベースにしたキャリアデザイン研究への転身を模索中?「50にして天命を知る」とはほど遠いけれど。

児美川 孝一郎

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担当のコース

キャリア教育とは,本来,どういうものなのか,キャリア教育をどう理解し,どのように推進していけばよいのかを考えてみることが,この授業のねらいです。 キャリア教育という言葉が,日本の教育界で一気に脚光を浴びるようになったのは,2003年に政府の若者自立・挑戦戦略会議が「若者自立・挑戦プラン」を策定して以降のことです。文部科学省は,このプランの中で,小学校・中学校・高校を通じた「キャリア教育の推進」を謳いあげ,その後は,キャリア教育の推進施策を精力的に展開してきました。 それから十年あまり。——少なくとも教育現場においては,キャリア教育への取り組みが普及しました。学校でカラスの鳴かない日はあっても,「キャリア教育」という言葉を聞かない日はありません(たぶん)。 そういう意味で,「キャリア教育的なもの」は普及したのですが,人々がこの言葉によって何をイメージするのか,キャリア教育をどう理解し,どのように教育課程や日常の教育実践に落とし込むのかに関しては,教師たちの間でも,いや,教育行政関係者や研究者の間でさえ,かなりの差異があるのが現実です。 バリエーションがあると言えば,格好いいかもしれません。しかし,「キャリア教育」として想定しているものが相互に異なっていると,議論は,当然にもすれ違います。時には,不毛な言い争いになることもあります。そうした“混乱”や“すれ違い”を解きほぐし,これまでの“誤解”や“曲解”にも挑みつつ,キャリア教育のウソとホントに迫っていきます。

担当の授業一覧 全2授業

無料公開中 キャリア教育のウソとホント(キャリア教育の「落とし穴」ー出口はどこにあるか?ー)

第2回 キャリア教育のウソとホント(キャリア教育の「落とし穴」ー出口はどこにあるか?ー)(60分)

2014年11月7日放送

キャリア教育とは,本来,どういうものなのか,キャリア教育をどう理解し,どのように推進していけばよいのかを考えてみることが,この授業のねらいです。 キャリア教育という言葉が,日本の教育界で一気に脚光を浴びるようになったのは,2003年に政府の若者自立・挑戦戦略会議が「若者自立・挑戦プラン」を策定して以降のことです。文部科学省は,このプランの中で,小学校・中学校・高校を通じた「キャリア教育の推進」を謳いあげ,その後は,キャリア教育の推進施策を精力的に展開してきました。 それから十年あまり。――少なくとも教育現場においては,キャリア教育への取り組みが普及しました。学校でカラスの鳴かない日はあっても,「キャリア教育」という言葉を聞かない日はありません(たぶん)。 そういう意味で,「キャリア教育的なもの」は普及したのですが,人々がこの言葉によって何をイメージするのか,キャリア教育をどう理解し,どのように教育課程や日常の教育実践に落とし込むのかに関しては,教師たちの間でも,いや,教育行政関係者や研究者の間でさえ,かなりの差異があるのが現実です。 バリエーションがあると言えば,格好いいかもしれません。しかし,「キャリア教育」として想定しているものが相互に異なっていると,議論は,当然にもすれ違います。時には,不毛な言い争いになることもあります。そうした“混乱”や“すれ違い”を解きほぐし,これまでの“誤解”や“曲解”にも挑みつつ,キャリア教育のウソとホントに迫っていきます。   2限目:キャリア教育の「落とし穴」 ―出口はどこにあるか?― この授業では,この10年あまりの間に展開されてきたキャリア教育の実践を紹介しつつ,そこに見られる問題点――“落とし穴”や“罠”――について明らかにします。あわせて,そうした「俗流キャリア教育」を乗り越える本来のキャリア教育のあり方について,問題提起を試みます。 ※ この授業は、全2回授業です ※ 1限目「キャリア教育とは?ー登場の背景と日本的展開」はこちらから こんな方にお薦めです ◎「教育」という角度からキャリアデザインとその支援について考えてみたい人  ◎教師をはじめとする教育関係者  ◎教職をめざす学生,教育に関心のある学生  ◎自分が受けてきた(受けている)キャリア教育に疑問を感じてきた(いる)若い人   法政大学 キャリアデザイン学部授業 第二弾! この授業は、2014年6月〜8月にかけて開講されて、大人気だった「法政大学 キャリアデザイン学部」特別カリキュラムの第二弾授業です。 法政大学 キャリアデザイン学部は、法政大学内に2003年に設置された学部。「キャリア」と聞いて一般的に想起される、職業、特に専門的な職業に関することではなく、英語の Careerの意味(生涯、経歴、行路など)に即して、人が生涯にわたってたどる生の軌跡のすべてが「キャリア」であると定義。一人ひとりにとってかけがえのない人生=キャリアを主体的に「デザイン」(設計・再設計)していくための理論と実践を「キャリアデザイン」と定義し、それを実行できる自律的な人材の養成を目指す学部です。 同カリキュラムでは、スクーの持つ「インターネットで学習体験を最大化するノウハウ」と、法政大学が蓄積してきた「キャリアをデザインする理論・技術」を合わせ、『オンラインだからこそできる、キャリアデザイン講義・ワークショップ』を実施します。 ● 法政大学 キャリアデザイン学部 カリキュラム特設ページ:http://schoo.jp/campaign/2014/hosei_univ

無料公開中 キャリア教育のウソとホント(キャリア教育とは?―登場の背景と日本的展開―)

第1回 キャリア教育のウソとホント(キャリア教育とは?―登場の背景と日本的展開―)(60分)

2014年10月31日放送

キャリア教育とは,本来,どういうものなのか,キャリア教育をどう理解し,どのように推進していけばよいのかを考えてみることが,この授業のねらいです。 キャリア教育という言葉が,日本の教育界で一気に脚光を浴びるようになったのは,2003年に政府の若者自立・挑戦戦略会議が「若者自立・挑戦プラン」を策定して以降のことです。文部科学省は,このプランの中で,小学校・中学校・高校を通じた「キャリア教育の推進」を謳いあげ,その後は,キャリア教育の推進施策を精力的に展開してきました。 それから十年あまり。――少なくとも教育現場においては,キャリア教育への取り組みが普及しました。学校でカラスの鳴かない日はあっても,「キャリア教育」という言葉を聞かない日はありません(たぶん)。 そういう意味で,「キャリア教育的なもの」は普及したのですが,人々がこの言葉によって何をイメージするのか,キャリア教育をどう理解し,どのように教育課程や日常の教育実践に落とし込むのかに関しては,教師たちの間でも,いや,教育行政関係者や研究者の間でさえ,かなりの差異があるのが現実です。 バリエーションがあると言えば,格好いいかもしれません。しかし,「キャリア教育」として想定しているものが相互に異なっていると,議論は,当然にもすれ違います。時には,不毛な言い争いになることもあります。そうした“混乱”や“すれ違い”を解きほぐし,これまでの“誤解”や“曲解”にも挑みつつ,キャリア教育のウソとホントに迫っていきます。   1限目:キャリア教育とは?ー登場の背景と日本的展開 日本においてキャリア教育が登場した背景とその後の展開の経過を学んだうえで,そこに見られる日本的特殊性について,欧米におけるキャリア教育との比較も踏まえて,考えてみます。 進路指導改革から若年雇用問題の深刻化への対応へ 新規学卒労働市場の構造的変容 「ジョブ型雇用」の社会におけるキャリア教育 キャリア教育の日本的特殊性と困難 ※ この授業は、全2回授業です ※ 2限目「キャリア教育の「落とし穴」―出口はどこにあるか?」はこちらから こんな方にお薦めです ◎「教育」という角度からキャリアデザインとその支援について考えてみたい人 ◎教師をはじめとする教育関係者 ◎教職をめざす学生,教育に関心のある学生 ◎自分が受けてきた(受けている)キャリア教育に疑問を感じてきた(いる)若い人   法政大学 キャリアデザイン学部授業 第二弾! この授業は、2014年6月〜8月にかけて開講されて、大人気だった「法政大学 キャリアデザイン学部」特別カリキュラムの第二弾授業です。 法政大学 キャリアデザイン学部は、法政大学内に2003年に設置された学部。「キャリア」と聞いて一般的に想起される、職業、特に専門的な職業に関することではなく、英語の Careerの意味(生涯、経歴、行路など)に即して、人が生涯にわたってたどる生の軌跡のすべてが「キャリア」であると定義。一人ひとりにとってかけがえのない人生=キャリアを主体的に「デザイン」(設計・再設計)していくための理論と実践を「キャリアデザイン」と定義し、それを実行できる自律的な人材の養成を目指す学部です。 同カリキュラムでは、スクーの持つ「インターネットで学習体験を最大化するノウハウ」と、法政大学が蓄積してきた「キャリアをデザインする理論・技術」を合わせ、『オンラインだからこそできる、キャリアデザイン講義・ワークショップ』を実施します。 ● 法政大学 キャリアデザイン学部 カリキュラム特設ページ:http://schoo.jp/campaign/2014/hosei_univ