10/15(Tue)
1978年、愛知県生まれ。 2001年、ケンウッド・ジオビットに入社し、オーディオアプリのマーケティングと戦略を担当。 2003年、経済誌専門の広告会社に入社し、同年東京支社長に就任。2006年、CPI(現 KDDIウェブコミュニケーションズ)に入社。マーケティングと新規事業立ち上げに従事。 2009年、ドイツ発のWebサイト制作ツール「Jimdo」の日本独占販売権を取得し、同サービスのカントリーマネージャーに就任。 2013年取締役副社長に就任。 著書: 「Webマーケティング思考トレーニング」中央経済社
ここ数年、Webマーケティングやデジタルマーケティングと言った言葉をよく耳にするようになりました。関連書籍も数多く出版され、興味を持っている方も多いと思います。では、Webマーケティングとはいったい何なのでしょう?リスティングですか?それともアクセス解析ですか?これらはWebマーケティングにおける、単なる手法に過ぎません。手法をどれだけ勉強しても、土台となる考え方に一本筋が通っていなければ、脆いものです。 このWebマーケティングという分野は専門用語が多用されることも多く、本質を見失った議論がされがちです。Webマーケティングにおいての重要なゴールはPVを稼ぐためでもコンバージョンレートをあげることでもなく、売上を最小限の投資で最大化することです。そのために一番大事なことは手法やフレームワークを勉強することではなく、思考法を確立することだと思います。 世の中の人は24/365でデジタル機器に接しているわけではない。 大半のWebマーケターが陥る罠に、Web “だけ” マーケティングがあります。不思議なものですが、Webに携われば携わるほど、すべての問題をWebだけで解決しようとしてしまうのです。しかし冷静になって考えてみてください。例えば、飲食業の方は一日に何時間デジタル機器に触れる機会があるのでしょう?当然ですが、接客中にfacebookを開くわけにはいきません。 これは至極当たり前な話ですが、人の24時間の行動を想像すれば、SEMやソーシャルメディアだけですべての人へリーチすることが難しいのがわかります。Webマーケティングに大事なことは、人間の当たり前の行動を深く理解し、行動に沿った適切な対処をしていくことです。それがWebであろうと無かろうと、一部でもWebが絡む瞬間があるのであれば、それだけでWebマーケティングです。 この1時間の授業を通して、実際にあった事例に基づきながら、Webマーケティングの思考法を学んでいきましょう。