10/6(Sun)
1981年京都大学工学部卒業。 長年、市民のための環境調査機関である環境監視研究所で、調査研究に従事してきた。2010年4月から、熊本学園大学社会福祉学部に教授として赴任した。専門は環境化学、環境マネジメント論で、化学物質管理とリスクコミュニケーションについて研究している。香川県豊島の産廃不法投棄事件の住民側の代理人、科学顧問として関わっている。化学物質と環境に関する政策対話に市民セクターの代表として参加している。
終わりなき水俣病の60年 この授業では、人類が経験した公害である水俣病の「負の遺産」をもとに、将来へのいかし方を学びます。今なお水俣病は終わっていないこと、そして世界と未来に発信していかなくてはならないことが多くある状況を知り、ひとりひとりの暮らしのあり方を考え直すための授業です。 熊本学園大学では、水俣病が発生した地元の大学として、人類の経験した公害,水俣病の負の遺産(失敗の経験)にまなび,将来に活かすために何が必要なのかを伝えるために「水俣学講義」を毎年開講しています。全国でもここだけの授業です。半年15回の授業ですが、今回の授業ではそのエッセンスをお伝えします。 水俣学とは、医学や工学、環境学といった知識を身につけるということではありません。水俣病の経験と現在の課題を知ることを通して、現代の社会や自らの暮らしのあり方を問い直すことです。世界に知られたMINAMATAを学びましょう。 【この授業で学べること】 ・水俣病の60年の歴史を学び,今なお残されている課題や将来の課題 ・水俣病という公害が,過去の問題だではなく、いまなお終わっていないこと ・世界と未来に発信すべき負の教訓 ・ひとりひとりの暮らしのあり方を考え直すきっかけ