10/11(Fri)
1988年山形県生まれ、群馬県高崎市出身。 東京大学大学院工学系研究科修了(都市工学修士)。2013年より長野県小布施町に移住し、法政大学・小布施町地域創造研究所(現・慶應SDM・小布施町ソーシャルデザインセンター)の主任研究員として地域づくりの仕事をはじめる。地域内外の様々なアクターの恊働を推進し、新しいプロジェクト構想のコーディネーターとしての役割を担う。小布施では、特に都会の若い世代をターゲットにした小布施若者会議やHLAB OBUSEなどの取り組みを仕掛け、人口1万1000人の町に多様な若者が集う環境づくりを推進している。
この授業では、「地域ブランド戦略」とは何か、その目的と必要性、またそれをどのような考え方のもとで進めていけばいいのかについて、長野県にある小さな町「小布施」のまちづくりの事例を踏まえつつ、全3回の授業で学んでいきます。 今、日本が国家プロジェクトとして進めている「地方創生」や地域づくりになんとなく関心がある方から、仕事や社会貢献活動として具体的に地域づくりに関わりたいと考えている方、地域の内側から地域づくりに取り組んでみたいと考えている方まで、「地域」というキーワードにピンときた方は大歓迎です。 第1回目は、「地域ブランド戦略」について、その基本的な考え方をお伝えし、地域づくりを評価する上での一つの視点を提供したいと考えています。 第2回目は、「地域ブランド戦略」という今回の本筋から少し離れて、その事例として取り上げる小布施という町が1970年代から進めてきた30年以上にも及ぶまちづくりの歴史を振り返り、年間100万人以上の観光客がくるようになった背景やプロセスについて学んでいただきます。 最終回では、第2回に引き続き、授業前半に小布施町におけるまちづくり(2000年から現在までの第二フェーズ)を概観します。 授業後半部では、小布施町の1970年~2000年頃のまちづくり(第一フェーズ)と2000年以降のまちづくり(第二フェーズ)において、地域ブランド戦略の観点から評価すべきポイントと課題を明らかにし、具体的な地域の現場とひもづけて地域ブランド戦略の重要なポイントを学んでいただけたらと考えています。