10/10(Thu)
東京大学大学院 情報学環 特任研究員。千葉工業大学大学院工学研究科博士課程修了。 博士(工学)。千葉県出身。新たな価値を創り出すための、意味のイノベーションやデザイン思考といったデザインの方法論や、そのための教育と実践のあり方について研究を行なっている。ミミクリデザインでは、新たな意味をもたらすための商品開発プロジェクトや、主体的に価値創造に取り組む人材の育成プロジェクトを中心にディレクションやファシリテーションを担当している。
この授業は大手企業の商品開発に携わる小田裕和先生に、多様な価値観に溢れた時代の消費者ニーズの捉え方を教わる授業です。「消費者の求めるものが分からない」「改善はできても革新的なアイデアにならない」といった課題の解消が本授業のゴールです。消費者にとってのモノに対する「意味」を捉える練習を行うことで、新しい価値を生み出す方法を身につけていきます。 ■授業の詳細 ・なぜ消費者にとってのモノに対する「意味」が大事なのかを理解する ・「意味のイノベーション」について理解する ・デザイン思考やUX(ユーザー体験)設計と何が違うのかを理解する ・意味のデザインの仕方を身につける ※意味のイノベーションとは… イタリアのミラノ工科大学教授のロベルト・ベルガンティ氏が提唱したイノベーショ ン手法です。消費者が求めているのは商品やサービスそのものではなく、自分にとってどのような価値があるのかという「意味」であり、提供する企業は単なる機能やソリューションではなく、消費者とっての意味を届けることが重要であると説いています。 ■担当の先生について 小田裕和先生は、ワークショップを通じて企業が新たな商品や事業、マーケティング活動を展開する支援をするミミクリデザインに所属しており、担当した飲料メーカーとのプロジェクトでは、「意味のイノベーション」の概念をベースとしたワークショップ/プロジェクトデザインを通じて、新たな商品や事業のコンセプト開発支援を行っています。 【参考記事】 生活者に潜む夜の時間の意味を探る、お酒の新コンセプト開発プロジェクト(Mimicry Designサイト) リサーチ・データで正解探しの罠に囚われないために “意味”を起点に次のヒットを考える(MarkeZine)