今回の授業では、西澤先生のレクチャーの下、60分の授業の中で電子工作を進めていきます。「必要な道具」を揃えていただくと、先生の説明を受けながら順番に作業を進めていくことができますので、ぜひ事前に揃えていただいた上で授業に臨みましょう。
【今回の電子工作テーマ】
Lチカができた!といって、そこで満足していてはいけません。そもそもLチカはArduinoを使った電子工作のスタートラインであって、ゴールではないのです。第3回は、これまでに学んだ内容を発展させて、実際の生活に使える(かもしれない)ArduinoのIoTシステム作りに挑戦します。ご期待下さい!
【必要な道具】
・PC(Windows、Macどちらでも可)*開発環境を構築します
・Arduino UNO
・USBケーブル(USB 2.0 Type-B)
・ブレッドボード
・ジャンパー線
・LED(発光ダイオード)
・抵抗
・Arduino IDE *開発用ソフト
【授業前に必要な準備】
大きく分けて「Arduinoの初期設定」と「S4Aのダウンロード・インストール」を行います。(過去2回の授業をご受講頂いた方は下記の準備は必要ありません)
《Arduino初期設定の手順》
ご自身のPCにArduino IDE(開発環境)をインストールして、動作確認を済ませておいてください。なお、この作業はArduinoをお持ちでなくても実行可能です。
手順は以下のとおりです。ちなみに、Arduino IDEは頻繁にアップデートされていますので、すでにインストール済みの方も最新バージョンであるか確認ください(無料でダウンロードできます)。
(1) 下記のArduinoの公式Webサイトにアクセスし、Downloadをクリックします。
http://www.arduino.cc/en/Main/Software
(2) 右のリストからお使いになるPCのOSのもの(WindowsならWindows Installer、MacならMac OS X)を選択します。
(3) ダウンロードページが表示されます。ダウンロード「だけ」する場合は"JUST DOWNLOAD"を、Arduinoプロジェクトに寄付しても良いという方は"CONTRIBUTE & DOWNLOAD"を選択します。
なお、寄付の有無に関わらず同じソフトがダウンロードされますのでご安心ください。
(4) ダウンロードしたファイルを実行します。
《S4Aのインストール手順》
■このScratchをArduino用に拡張したS4A(Scratch for Arduino)を使用します。
以下のURLからS4Aをダウンロードして、Arduino IDEが入っているPCにインストールしておいてください。
http://s4a.cat/
("Installing S4A into your computer"から皆さんがお使いのOSを選択してインストール)
■S4AのサイトにあるArduinoとPCの通信用スケッチもダウンロードします。
S4Aサイトのメニューの"Downloads"から"Installing the Firmware into your Arduino"を開き、そこにある"Download our firmware from here"のリンクからスケッチをダウンロードします。ブラウザにテキストで表示された場合、「S4AFirmware16.ino」と名前を付けて保存してください。Arduino IDEでS4AFirmware16.inoをArduinoに書き込みます。
■S4Aは現時点では一部のブロックの表記が英語のままです。そのままでも使用できますが、気になる方は設定ファイルを入れ替えることで日本語化することができます。
日本語化の手順は、ルネサスエレクトロニクスの下記サイトにて公開されています。
http://gadget.renesas.com/ja/product/adzuki_sp3.html
流れを簡単に説明しておきます。なお、以下の作業は必ずS4Aを終了してから行ってください。
(1) 日本語設定ファイルを入手
http://gadget.renesas.com/ja/product/adzuki_sp3.html から、ja_S4A_150522.zipをダウンロードします。
直リンクはこちら
(2) ファイルを解凍すると「ja.po」「ja_HIRA.po」の2個のファイルになります。
(3) S4Aをインストールしたフォルダにある「locale」フォルダを開きます。
ちなみにWindows10の場合は、C:¥Program Files (x86)¥S4A¥locale になります。
(4)「locale」フォルダに、「ja.po」「ja_HIRA.po」の2個のファイルがあることを確認します。
(5) 念のために、「locale」フォルダにある「ja.po」「ja_HIRA.po」の名称を変更します(例:「ja.bak」「ja_HIRA.bak」)。
(6) 解凍した「ja.po」「ja_HIRA.po」のファイルを、「locale」フォルダにコピーします。
(7) S4Aを起動して「動き」にあるセンサー関連のブロックの表記が日本語になっていれば完了です。