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いけの あやこ

池野 絢子

京都造形芸術大学 アートプロデュース学科 専任講師

2005年、京都大学総合人間学部人間学科卒業。2007年、京都大学大学院人間・環境学研究科修士課程修了。2007年より平和中島財団奨学生としてトリノ大学文学・哲学部に2年間在籍。2012年、京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程研究指導認定退学。2012年より日本学術振興会特別研究員(PD)を経て現職。分担執筆に岡田温司編『ジョルジョ・モランディの手紙』、みすず書房、2011年。主要論文に、「石膏像の記憶──一九七〇年代のイタリア美術における形而上絵画の系譜」、『表象』、第6号、2012年など。

池野 絢子

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担当のコース

レオナルドやミケランジェロを生んだ芸術大国イタリアですが、近現代美術となると、あまりご存知の方はいないのではないでしょうか。都市の近代化や、2つの戦争。20世紀前半のイタリアの芸術は、そうした社会的変化のなかで、過去の破壊と伝統の継承という相反する欲求のあいだを絶えず揺れ動きました。この授業では、イタリアの事例を通じて、近現代の芸術と社会の関係を具体的に考察していきます。 1限目 未来派による速度の美学 1限目の授業では、未来派を取り上げます。未来派は、キュビスムやダダと並ぶ20世紀イタリアの前衛芸術運動です。今回の授業では特に、ウンベルト・ボッチョーニら主要な未来派の絵画作品を例に取って、彼らが提唱した速度の美学について考えていきます。また、作品を見る上でのポイントについても学びます。 2限目 絵画・建築から探る近代都市の姿 2限目の授業では、1限目に引き続き未来派を取り上げます。未来派は、変貌する社会の姿を絵画に留めるとともに、新しい近代都市の創造を夢見ました。この授業では、未来派の絵画や建築を紹介しながら、芸術の描いた未来の世界を探検していきます。 3限目 破壊から再生へ向かう第一次世界大戦後の美術 3限目の授業では、第一次世界大戦後の美術を考えます。戦争が終わると、ヨーロッパでは、多くの前衛画家たちが具象の伝統へ戻ろうとしました。イタリアでは、未来派の革新的かつ破壊的な芸術に対して、初期ルネサンスの古典的絵画を模範とする動きが現れます。この授業では、破壊から新たな創造へと向かう美術の流れをたどっていきます。 4限目 イタリアにおける前衛芸術とファシズムの関係 4限目の授業では、前衛芸術とファシズムとの関係を取り上げます。前衛芸術を弾圧した日本やドイツと異なり、イタリアのファシズム体制は、積極的に新しい芸術を振興しました。絵画や建築の事例を通じて、芸術と政治権力との複雑な関係を確認していきます。

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