4/28(Sun)

今日の生放送

おおばやし ひろし

大林 寛

株式会社OVERKAST代表取締役

エクスペリエンスデザインを専門とする設計事務所、株式会社OVERKAST代表。思想としてのデザインを紹介するWebメディア「ÉKRITS / エクリ」発行人。制作プロダクションから独立後、情報設計とエクスペリエンスデザインを専門に、事業・サービスのデザインに関するコンサルティングや戦略策定、制作支援を行っている。ピーター・モービル『Intertwingled 錯綜する世界 / 情報はすべてを変える』監修。学習まんが「アフォーダンス」「記号とアブダクション」原作・監修。東洋美術学校 クリエイティブデザイン科 高度コミュニケーションデザイン「UXデザイン」講師。

大林 寛

登壇している授業のカテゴリー・関連タグ

担当のコース

【エクスペリエンスデザインとは】 あらゆるヒトやモノを一元的な環境の内にとらえること。その上で、ユーザーとサービスの「関係」を観察し、構造をデザインすること。この視点を、サービスやそのUIの利用体験を指すUXデザインと区別して、「エクスペリエンスデザイン」と名付けました。 では、エクスペリエンスデザインによって何ができるのでしょうか。 なぜ今この考え方を学ぶ必要があるのでしょうか。 ユーザーをとりまく環境は、さまざまなテクノロジーやサービスによって、ますます複雑になっています。この状況を明快にするには、まずわたしたちの見方をシンプルにすることからはじめなくてはなりません。そこで、このエクスペリエンスデザインの視点が有効なのです。 エクスペリエンスデザインは、短期的で量的な目標を達成するのには向いていませんが、長期的で質的な改善をすることを可能にします。つまり、どんなユーザーとどんな関係を築いていくのかを考える「ブランディング」に適しているのです。 この授業では、エクスペリエンスデザインの基礎を学ぶことで、事業でもサービスでもユーザーでもなく、それらすべての関係をとらえるための視点を身につけることを目指します。 ■東洋美術学校(https://www.to-bi.ac.jp/ )について イラスト、デザイン、3DCG、マンガ、そして伝統的な絵画技法から最先端技術を用いた保存修復まで様々な学科・コースを設置するデザインとアートの専門学校です。2016年に70周年を迎えました。

「デザイン」って、そもそもなんだろう? ■色々な意味で使われる「デザイン」という言葉 「デザイン」という言葉は、名詞や動詞など様々な用途で使われています。ロゴのデザイン、フライヤーのデザイン、プロダクトのデザイン、ユーザーインターフェースのデザインといったものにとどまらず、デザインマネジメントやデザイン思考、更にはサービスのデザイン、体験や行動のデザイン、プロジェクトや組織のデザイン、キャリアのデザイン、ついには「自分の人生をデザインする」なんて言葉まで耳にします。 ■なぜ「デザイン」という言葉が独り歩きしてしまったのか Schooにおいても、デザインと名のつく講座をたくさん開講しました。 しかし「そもそもデザインって何?」という問いに、うまく回答するのは至難の技です。それもそのはず、デザインは義務教育化されておらず、多くの人はデザインを学んでいないからです。高等学校教育における「美術・工芸」等でわずかに扱われますが、デザインという広範な分野を網羅しているとは言い難いです。 一方で、デザインの専門家育成系の教育はたくさん存在します。最近だと情報系や工科系、社会系の領域からのデザイン学部・学科・専攻の設立も増えてきました。このように、きほんとなるデザインの教育はほとんどないにも関わらず、専門的な教育が増えていく中で、いよいよ「デザイン」という言葉は曖昧になってしまいました。 ■結局デザインとは何なのか? もちろん仕事としてデザインする行為は、専門的な特殊技能によるものです。しかし、デザインとはその時代の文明・文化が生むものであり、わたしたちの日常におけるインフラストラクチャを担っています。デザインをもっと身近に学ぶキッカケがあってもいいと思いませんか? この講座では、これまでの時代背景を追いながら「デザイン」の意味と価値を浮き彫りにし、日常的な視点で咀嚼してゆくことを目指します。デザインという概念をもう一度デザインしなおしながら、これからのデザインを考えるきっかけを一緒につくっていきましょう。 ■東洋美術学校(https://www.to-bi.ac.jp/ )について イラスト、デザイン、3DCG、マンガ、そして伝統的な絵画技法から最先端技術を用いた保存修復まで様々な学科・コースを設置するデザインとアートの専門学校です。2016年に70周年を迎えました。

担当の授業一覧 全5授業

ブランディングのためのエクスペリエンスデザイン

第1回 ブランディングのためのエクスペリエンスデザイン(60分)

2017年8月25日放送

■授業のアジェンダ ・エクスペリエンスデザインとは何か ・エクスペリエンスデザインの方法論 ・具体的な事例で考える ・質疑応答 ■エクスペリエンスデザインについて知ると、どういったことができるようになるのか ・サービスの質的な改善を可能にする ・プロジェクトの初期段階や上流工程で、やるべきことを考えることができる ・デザインの実践につながる思考なので、制作へとスムーズに連携できる ■授業のゴール ・プロジェクトの全体像を把握する視点を持つことができる ・ブランディングの観点でプロジェクトを進めることができる ■今回の先生 株式会社OVERKAST代表取締役 大林寛 氏 エクスペリエンスデザインを専門とする設計事務所、株式会社OVERKAST代表。思想としてのデザインを紹介するWebメディア「ÉKRITS / エクリ」発行人。制作プロダクションから独立後、情報設計とエクスペリエンスデザインを専門に、事業・サービスのデザインに関するコンサルティングや戦略策定、制作支援を行っている。ピーター・モービル『Intertwingled 錯綜する世界 / 情報はすべてを変える』監修。学習まんが「アフォーダンス」「記号とアブダクション」原作・監修。東洋美術学校 クリエイティブデザイン科 高度コミュニケーションデザイン「UXデザイン」講師。