デザインのよみかた

コース概要

「デザイン」って、そもそもなんだろう?

■色々な意味で使われる「デザイン」という言葉

「デザイン」という言葉は、名詞や動詞など様々な用途で使われています。ロゴのデザイン、フライヤーのデザイン、プロダクトのデザイン、ユーザーインターフェースのデザインといったものにとどまらず、デザインマネジメントやデザイン思考、更にはサービスのデザイン、体験や行動のデザイン、プロジェクトや組織のデザイン、キャリアのデザイン、ついには「自分の人生をデザインする」なんて言葉まで耳にします。

■なぜ「デザイン」という言葉が独り歩きしてしまったのか

Schooにおいても、デザインと名のつく講座をたくさん開講しました。 しかし「そもそもデザインって何?」という問いに、うまく回答するのは至難の技です。それもそのはず、デザインは義務教育化されておらず、多くの人はデザインを学んでいないからです。高等学校教育における「美術・工芸」等でわずかに扱われますが、デザインという広範な分野を網羅しているとは言い難いです。

一方で、デザインの専門家育成系の教育はたくさん存在します。最近だと情報系や工科系、社会系の領域からのデザイン学部・学科・専攻の設立も増えてきました。このように、きほんとなるデザインの教育はほとんどないにも関わらず、専門的な教育が増えていく中で、いよいよ「デザイン」という言葉は曖昧になってしまいました。

■結局デザインとは何なのか?

もちろん仕事としてデザインする行為は、専門的な特殊技能によるものです。しかし、デザインとはその時代の文明・文化が生むものであり、わたしたちの日常におけるインフラストラクチャを担っています。デザインをもっと身近に学ぶキッカケがあってもいいと思いませんか? この講座では、これまでの時代背景を追いながら「デザイン」の意味と価値を浮き彫りにし、日常的な視点で咀嚼してゆくことを目指します。デザインという概念をもう一度デザインしなおしながら、これからのデザインを考えるきっかけを一緒につくっていきましょう。

■東洋美術学校(https://www.to-bi.ac.jp/ )について
イラスト、デザイン、3DCG、マンガ、そして伝統的な絵画技法から最先端技術を用いた保存修復まで様々な学科・コースを設置するデザインとアートの専門学校です。2016年に70周年を迎えました。

こんな人にオススメ

デザインに興味がある人