【エクスペリエンスデザインとは】
あらゆるヒトやモノを一元的な環境の内にとらえること。その上で、ユーザーとサービスの「関係」を観察し、構造をデザインすること。この視点を、サービスやそのUIの利用体験を指すUXデザインと区別して、「エクスペリエンスデザイン」と名付けました。
では、エクスペリエンスデザインによって何ができるのでしょうか。
なぜ今この考え方を学ぶ必要があるのでしょうか。
ユーザーをとりまく環境は、さまざまなテクノロジーやサービスによって、ますます複雑になっています。この状況を明快にするには、まずわたしたちの見方をシンプルにすることからはじめなくてはなりません。そこで、このエクスペリエンスデザインの視点が有効なのです。
エクスペリエンスデザインは、短期的で量的な目標を達成するのには向いていませんが、長期的で質的な改善をすることを可能にします。つまり、どんなユーザーとどんな関係を築いていくのかを考える「ブランディング」に適しているのです。
この授業では、エクスペリエンスデザインの基礎を学ぶことで、事業でもサービスでもユーザーでもなく、それらすべての関係をとらえるための視点を身につけることを目指します。
■東洋美術学校(https://www.to-bi.ac.jp/ )について
イラスト、デザイン、3DCG、マンガ、そして伝統的な絵画技法から最先端技術を用いた保存修復まで様々な学科・コースを設置するデザインとアートの専門学校です。2016年に70周年を迎えました。