9/19(Thu)
1968年生。東京大学教育学部卒、東京大学大学院教育学研究科博士課程修了。博士(教育学)。京都女子大学現代社会学部講師・准教授を経て、現職。 主著に『キャリアラダーとは何か――アメリカにおける地域と企業の戦略転換』(勁草書房・共訳・2008年)、『仕事と暮らしを取りもどす――社会正義のアメリカ』(岩波書店・共著・2012年)、『教育を原理する――自己にたち返る学び』(法政大学出版局・共著・2013年)、『就労支援を問い直す――自治体と地域の取り組み』(勁草書房・共編著・2014年)、『大学選びより100倍大切なこと』(ジャパンマニシニスト社・単著・2014年)、『大学生のためのキャリアデザイン入門』(有斐閣・分担執筆・2014年)、など。 「うーむ、私はキャリアをデザインしながら生きてきたのかなあ?」――ジムトレーニング歴15年の私は「何事も計画立ててしっかりやるのは効果ある」と思うけど、ヘンデルの「メサイア」(ハ~レルヤ♬)を大音量で聴いていると「人生、デザインできないことの方が多いじゃん」と思うし、乗り鉄で温泉好きの私は旅先で「キャリアデザイン、してもまあ、そのときはそのときやね~」と。…で、如何に生きるべきなんだろう。それは、齢を重ねるごとに難しくなるなあ…。大学では「教育社会学ⅠⅡ」「教育実習事前指導」など、大学院では「教育社会学」を担当。
フリーターやニートや非正規雇用の問題が荒れ狂う2000年代になって、教育に突如課せられた大きな使命、「キャリアデザイン」。でもそこには、たくさんの落とし穴があることに、私たちは少しずつ気づき始めている。 例えば、やりたいこと探しのキャリア教育って、本当に役に立つの? ——夢のとおりに仕事してる人ってそんなに多くないはずです。 やりたいことが見つからなくて焦ってる私って、変なの? ——やりたいこと以前に、やれることが何なのかって話ですよね。 私たちの生き方(キャリア)は、私たちのデザイン(設計)できる範囲をはるかこえて、制度や文化や生得的特性の文脈に埋め込まれている。日本で唯一の「キャリアデザイン学部」(法政大学)の教育学担当教員(教育心理学、臨床教育学、教育社会学)が、文脈に埋め込まれた私たちのキャリアというこの重い事実と、そこからできることを見つめなおし、いま流行りの「明るい」キャリアデザインのウラ・オモテに迫ります。
人は生まれてから死ぬまで学び続ける存在、すなわち生涯学習者です。 その考え方は生涯発達のとらえ方に関連が深いが、同時にソーシャル・キャピタルを活用しつつ学ぶという点で、社会的で個性的な学びの過程を一人一人が創出しうる側面に注目する必要があります。 ソーシャル・キャピタルとは、人的・文化的・歴史社会的な資源であり、人が生きる環境を構成しているもの。生涯学習とは、学校の学習歴を基礎としつつも、社会に生き、社会を創る営みのなかで自分づくりにとりくむプロセスです。 この授業では、生涯学習という学習観をもつことが、より善く生きる、あるいは主体的な生き方を追求する上で大きな意味をもつことを掘り下げて考えていきます。学校化社会を超えて、自分が生涯学習者であるという意識をもつことによって、学びの意味の転換がはかられるでしょう。 この授業を受講することを通して、生涯学習者としての自分を再認識してみましょう。 【スクーを通じて、もう一度大学へ】 スクーでは全国10の大学と連携し、ビジネスパーソン向けに、大学ならではの授業を開講しております。早稲田大学・関西学院大学・法政大学などはじめとする日本全国の大学が誇る名授業を通じて、仕事に活きる教養を身につけられます。 スクー×全国10大学(2015年版)はこちら https://schoo.jp/campaign/2015/univ_2015