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法政大学--「キャリアデザインの理論」そのウラ・オモテ

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第6回

キャリアデザインはなぜ難しいのか―突然変化する興味関心―

2014年7月18日 60min
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授業の概要

フリーターやニートや非正規雇用の問題が荒れ狂う2000年代になって、教育に突如課せられた大きな使命、「キャリアデザイン」。でもそこには、たくさんの落とし穴があることに、私たちは少しずつ気づき始めている。
例えば、やりたいこと探しのキャリア教育って、本当に役に立つの?
――夢のとおりに仕事してる人ってそんなに多くないはずです。 やりたいことが見つからなくて焦ってる私って、変なの? ――やりたいこと以前に、やれることが何なのかって話ですよね。
私たちの生き方(キャリア)は、私たちのデザイン(設計)できる範囲をはるかこえて、制度や文化や生得的特性の文脈に埋め込まれている。日本で唯一の「キャリアデザイン学部」(法政大学)の教育学担当教員(教育心理学、臨床教育学、教育社会学)が、文脈に埋め込まれた私たちのキャリアというこの重い事実と、そこからできることを見つめなおし、いま流行りの「明るい」キャリアデザインのウラ・オモテに迫ります。

 

■6限目:「キャリアデザインはなぜ難しいのか―突然変化する興味関心―」 

一度決めたら根気強くやれ」。これはゴールデン・ルールとされています。では同様に、「一度デザインしたら根気強くやれ」なのでしょうか。ホイホイと「流行りもん」に飛びついていたら目標を達成できるわけがないのだから、原則的にはイエスです。けれども、あなたの心を根底から揺さぶる出来事が訪れたときは例外です。このような出会いは、決してデザインできるものではありません。あなたの意志や興味関心とは全く独立に、環境(予想だにしなかった機会)から訪れてくるものだからです。「絶対、こっちがやりたい。でも、これまでせっかく積み重ねてきたことが「パー」になる」。では、どうすべきなのでしょうか。この回では、将来の希望職業が突如大変化した大学3年生を事例に、考察を深めます。

 

■全8回授業の予定

(1)6/13放送【心理とキャリアデザイン
(2)6/20放送【認知特性とキャリアデザイン
(3)6/27放送【学校とキャリアデザイン
(4)7/4 放送【家族とキャリアデザイン
(5)7/11放送【キャリアデザインはなぜ難しいのか―ぬるま湯環境が生む脅威と焦燥―
(6)7/18放送【キャリアデザインはなぜ難しいのか―突然変化する興味関心―】
(7)7/25放送【キャリアデザインの難しさを乗り越えてゆく
(8)8/1 放送【キャリアデザインのオモテとウラ-整理と統合

 

担当の先生/パーソナリティ

チャプター

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自己紹介&アジェンダ
03:22
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前回の復習:キャリアデザインとは
02:34
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デザイン段階での難しさ「やりたいこと」をめぐる勘違い
04:29
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「やりたいこと」をめぐる勘違い:やりたいことが分らないのはダメ人間だ・・・(は勘違い)
06:41
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「やりたいこと」をめぐる勘違い:やりたいことは外界(社会、環境)に応答し続けて初めて分ってくる
08:02
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「やりたいこと」をめぐる勘違い:やりたいことが色々あって絞れない(は勘違い)
08:07
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デザイン段階での難しさ「やりたいことが」突如変わったら?
07:28
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「やりたいことが」突如変わったら?:「感じた人には行う責任がある」
03:23
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Q:スポーツの世界でタレント発掘における問題として、初志貫徹を良しとするのは、国民性みたいなものがあるのでしょうか?
01:57
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Q:「やりたいこと」が見えてくるような外界からの刺激と、それに対する応答について具体的な例があれば教えてください。
02:27
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Q:若年者の離職率の高さが一貫して高いことはよく知られていますが、能動的次元と感情的次元で捉えればどのように解釈できるか、先生の御見解をいただければと思います。
02:36
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Q:「出会い」と「出合い」は意味が違うのかな?
01:18
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Q:「犠牲」という言葉:再考
04:21
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レポート課題発表