ぼくが最近出版した『僕らの時代のライフデザイン』(ダイヤモンド社)という本の中で、「キャリアプラン」や「ライフプラン」ではなく、「ライフデザイン」という言葉を使って、これからの働き方と暮らし方を考えてみました。
震災や原発事故がありました。経済や雇用の問題は依然先が見えません。
自分の人生を未来からの逆算で計画するのではなく、いま自分が使えるリソースを使って自らつくってみる。そんな意味をデザインという言葉に込めました。ソーシャルメディア、シェアカルチャー、ノマドワーク、多拠点居住・・・いま、僕らの生活には様々なツールややり方が転がっています。
仕事も暮らしも与えられたものだけでなく、自ら主体性を持って、少しずつ変えながら積み上げていく。それは大それたことではなくて、発想の転換やちょっとした行動と選択で可能になります。
固定的で閉ざされた「あるべき姿」を目指すのではなく、予測不可能な時代に、太陽の光を浴びて木々が枝を伸ばすように、自分たちの可能性を育てていく。
この授業では、そんな生き方のヒントを、約1年間、家と家財を引き払って東京で暮らした生活実験「ノマド・トーキョー」での経験と、そこで出逢った「ライフデザイナー」とも呼ぶべき人々の方法を一緒に学んでいきましょう。
それによって、現状を少しでも変えて、自分らしい働き方や暮らし方、人生をデザインする発想を身につけましょう。決して誰かのようにやらなくてもいい。あなたなりの方法が見つかるはずです。