■Excelで行うデータ分析
と言えば、まず思いつくのはピボットテーブルでしょう。確かにピボットテーブルは、Excelに用意された強力なデータ分析機能です。しかし、それだけではありません。
そもそも"データ分析"とは何でしょう。数値や文字列などのデータに対して、何らかの分析を行うことがデータ分析なら、Excelで行う作業のほとんどはデータ分析と言えます。つまり「データ分析=限られた人が行う専門的な作業」ではなく、Excelを操作するすべてのユーザーが知っておくべき基本技能なのです。データ分析は、専門の分析官が行う難しい手法ではなく(それもありますが)、Excelの基本的な使い方である「入力→計算→出力」の「計算」過程において行う、ベーシックな操作です。
3回の授業では「並べ替え」「オートフィルタ」「ピボットテーブル」を中心に解説しますが、いずれにも共通して必要な「テーブル」機能を忘れてはいけません。元のデータを、普通のワークシートではなく、テーブル形式に変換しておくことで、それぞれの機能を有効活用できます。また、元データを並べ替えたり、オートフィルタで絞り込むにあたって、ワークシート関数を活用すると便利なこともあります。そうした、テーブルや関数の使い方についても、詳細に解説します。
データ分析の技術や考え方を身につけると、Excelで出来ることの幅が広がります。あるいは、今まで時間や手間をかけて苦労していた作業が、ワンタッチで完了します。難しく考えずに「データ分析=Excelの基本操作」と認識してください。
■授業の進め方(サンプルブックをダウンロードして下さい)
パソコンでご覧の方は、サンプルブックを使って一緒に操作しながら受講いただくことができます。
Webページ内の「サンプルファイル」より、第3回の授業で使用するzipファイルをダウンロードしてください。
ただし、時間の関係で私の操作は速いです(笑)。ですから、見ているだけでもけっこうです。授業終了後に、授業で解説したポイントや操作方法などを、パワーポイントのスライドで提供します。ぜひ、そのスライドを見ながら復習をしてください。
■カリキュラム内容(予定)
1日目:並べ替え
(1)簡単そうで奥が深い並べ替え
(2)並べ替えで起きる不思議な現象と対処法
(3)セルの背景色や文字色で並べ替える
(4)さまざまな並べ替えテクニック
など
2日目:オートフィルタ
(1)オートフィルタの基本
(2)条件付き書式で絞り込む
(3)2クリックで絞り込む
(4)絞り込んだ結果の再利用
など
3日目:ピボットテーブル
(1)実は簡単ピボットテーブル
(2)複数データからピボットテーブルの作成
(3)ピボットテーブルを使ったさまざまな応用例
(4)ピボットテーブルは最終形態ではない
など
■使用するExcelについて
授業の内容は、Excel 2007以降を前提にしています。
ダウンロードできるブックの形式は「xlsx」です。
バージョンによって操作や機能に違いがある場合は、授業内で解説します。
Mac版のExcel 2011については、授業内で補足します。