実演で学ぶリーダーのためのファシリテーションスキル
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コース概要

ファシリテーション(facilitation)は、自らがチームの問題解決に深く入り込むのではなく、チームメンバーの力を引き出し、チームが問題解決することを支援・促進(facilitate)する、近年注目されているリーダーシップのスタイルです。

IT業界では、アジャイル開発やデザイン思考、要求開発など、チームコミュニケーションを重視する手法や概念において、リーダーが持つべき必須スキルとして認知されています。さらに、会議を効果的に運営するスキルとしても高いニーズがあります。

しかしながら、ファシリテーションスキルは組織に定着していないのが現状です。

皆さんは、ファシリテーション、ちゃんとできていますか?
できてる"つもり"になっていませんか?

ファシリテーション習得の近道は、より多くのファシリテーション実例を見て、実際の現場で自分で真似てやってみることです。

本コースは、SE、プロジェクトマネージャー、研修講師とさまざまな経歴を持ち、現在は「ビジネスファシリテーション・サービス」の代表を務める新岡優子氏を先生に迎えて全5回の授業として学習していきます。

ファシリテーションの悪い例と良い例のシンプルな実演と、経験豊かな先生の講義を聞いて、"本当のファシリテーション"を習得してください。

 

▪︎1回目見どころ
第1回は、ファシリテーションの基本知識と、「問いかけ、引き出し、混ぜ合わせる」というファシリテーションの基本スキルを学びます。
個々が別々の脳で思考しているバラバラ脳状態のチーム(図1左)は、Win-Loseの関係が生じやすく、チームとしてうまく行っているとは言えません。このバラバラ脳状態のチームに対し、チームメンバー同士が互いの意見を聞きあい、思考を混ぜ合わせあって、1つの大きな脳で共に考えているチーム脳状態(図1右)のチームは、Win-Win、もしくは新たなWinが生まれやすく、この時のチームは最大の力を発揮します。
ファシリテーターの重要な仕事は、このバラバラ脳状態のチーム(図1左)を、緩やかに、自然に、チーム脳で思考するチームに変えることです。
これは「フォローアップ質問」というスキルで実現することができます。今回は先生がこのフォローアップ質問を実演します。フォローアップ質問はファシリテーターの必須スキルです。

↓図1:バラバラ脳とチーム脳

※「チーム脳」は(株)ラーニングデザインセンターの登録商標です

 

▪︎2回目見どころ
リーダーシップには大きく2つのスタイルがあります。自分自身が強く問題解決に関わり、解決策を教え、指導するディレクティブ(ディレクター的)なリーダーシップと、チームによる問題解決を支援・促進するファシリタティブ(ファシリテーション的)なリーダーシップです。
この2つのリーダーシップを、私たちはどう使いこなせばいいのでしょうか?どうすればそれができるようになるのでしょうか?
この回では、これらの疑問について詳しく解説し、実際にできるようになるための多くのヒントを実演します。

 

▪︎3回目見どころ
第3回目では、まず「チームの成功循環モデル」について解説いただきます。
私達はリーダーとして、常に、「結果の質」とそれに影響を与える「行動の質」について、管理し責任を持ちがちです。しかしチームが本当に成功するためには、この2つの質だけではなく、チームの「関係の質」と「思考の質」についても高めていかなければなりません。これが「チームの成功循環」です(図2参照)。

次に「学びの質について」学習していきます。ここで言う学びは「経験からの学び」になります。
学びの質が低いと同じ失敗を繰り返してしまいます。学びの質が高いと失敗から学び次に生かすだけでなく他者と共有することができます。

次は「学びの作り方」について。
 第1回でも出てきた“フォローアップ質問”を基本にした『振り返りの3ステップ質問』を用いてチームで振り返りをする重要性について学んでいきます。 こういった振り返りをすることで、自分が良かったことを満足することで終わりではなく、チームとしてもっと良くするためにはどうしたら良いか?ということを考えることができるような体制ができます。こちらは、実際のVTRを見ながら、振り返りの仕方をわかりやすく解説していきます。

授業後半では「私達にとってファシリテーションとは?」ということで、第1回から話をしてきた内容を改めてこのタイミングで復習することで、よりファシリテーションについての理解を深めることができます。

最後は「メンバーとしての活用方法」について。
自分がリーダー(進行役)ではない場合に、ファシリテーション能力を生かしていく場合どうしたら良いかを学んでいきます。

 

▪︎4回目見どころ
第4回目では、会議を進行する上で、さまざまな困った場面への対処法を学んでいきます。

授業冒頭は「話しの長い人や逸れる人への対処法」について。
まず「さまざまな場面の共通な振る舞い、考え方」について解説いただき、その後それぞれの対処法について詳しく学習していきます。
最初は、賛成なのか反対なのかわからなかったり、話のポイントがわかりづらい人など「話しの長い人の対処法」について、実際に先生が演じたVTRを見ながら解説していきます。次に解説する「会議におけるホワイトボードの上手な使い方」については必見です。ポイントは“話が逸れた場合に書き込むスペース”を作ること。詳細は授業をご受講ください。 最後は「話が逸れる人への対処法」について。チームでズレる場合と一人でズレる場合があり、それぞれの対処法についてVTRを見ながら、わかりやすく解説していきます。

授業中盤は「会議時間がなくなった時の対処法」について。ポイントはアジェンダを可視化し時間を具体的に伝え、メンバー自身に優先順位を付けてもらうこと。詳しくは授業をご覧ください。

最後は「自分が主役になってしまった時に対処法」について。ファシリテーターとメンバーの対立のVTRは、 受講生代表と先生が実際に対立の場面を演じます。渾身の演技は必見です。

 

▪︎5回目見どころ
第5回目では、前回説明した「さまざまな困った場面への対処法」の続きで「コンフリクト(対立)への対処」について学んでいきます。 ポイントは、コンフリクトを歓迎すること。なぜ歓迎すべきことなのかは授業をご確認ください。
授業中盤では、全4回とここまでの学びについてキーワードで振り返っていきます。
このタイミングでクールダウンとして復習することで、よりファシリテーションの学びを深めることができます。
授業後半は「これからのチームとリーダーのあり方」について。従来のチームとリーダーと環境の変化に対応することができる、これからのチームとリーダーについて、図を用いて比較することで、わかりやすく解説していきます。
最後は「『アクションラーニング』という考え方」について。今回全5回を通して学んだことを是非行動することが、より学びを深めるために重要ということを先生に伝えていただきます。

こんな人にオススメ

チームとしての意思決定や問題解決方法、コミュニケーション能力や思考力に課題を感じているプロジェクトリーダーの方。これからプロジェクトリーダーを目指そうしている方。アジャイルやデザイン思考を学ぼうとしている方、 すでに実践しているがうまく行っていない方。