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先輩起業家に学ぶ、創業前準備の仕方

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第3回

株式で揉めないために、創業前に起業家が知っておくべき「創業株主間契約」の結び方

2014年6月6日 30min

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授業の概要

「スタートアップのチームは、良くも悪くも「ひと夏の燃え上がる恋」パターンが多いので、ぜひ、盛り上がっている段階できまりごとを決めておくようにしてください。」

これは、スタートアップ向けの授業でいつも私が話していることです。スタートアップを立ち上げていこうというエネルギーを持った者同士だからこそ、ぶつかってしまったり、考え方の違いで別れることになってしまうことは、本当によくあります。また、別れたからといって、そのスタートアップが良くないというわけではまったくありません。

とはいえ、別れが近くなってからだと、なかなか交渉が進みません。 別れてからの交渉は、かなり厳しいです。資本政策を後で修正するのは本当に難しいので、話し合いすら上手くいかないとなると、その後の資金調達さえ進められなくなってしまいます。

創業者間での交渉は精神的にも肉体的にも金銭的にも大きな負担を伴います。 事業に集中できるようにするためには、決まりごとは、仲の良い間に結んでおくに限ります

そこで、この授業では、会社設立時において「資本政策」や「創業者間における株の取扱い」について、どのようなことを決めておくのがよいのかのポイントを解説します。また、事前の契約にしたがって株を買い戻す際には、税務上の問題が生じてしまう場合がありますので、今回は税理士も同席のうえ、税理士と一緒にこの点の問題を解説します。

 

予習資料

なお、この創業株主間での株の取扱いの決めごとの重要性については、先日、CtoCマーケット「ココナラ」を運営する株式会社ウェルセルフの代表取締役である南章行氏が書かれたブログが大変すばらしかったので、ご本人の許諾のもと、このブログに書かれているような論点を中心に説明させていただければと考えております。ぜひ、授業の前にご一読ください。
http://welself.blogspot.jp/2014/05/blog-post.html

また、税務上の問題については、今回一緒に授業を行う佐瀬税理士がブログにまとめておりますので、この点もあわせてご一読ください。
http://www.azx.co.jp/blog/?p=766

【創業株主間契約とは】
共同創業者間における株式の取り扱いに関する契約です。本契約を交わしていないがために、創業後株主同士でトラブルが発生することは少なくありません。この授業を通して、「創業株主間契約」の重要性と、その結び方について学びましょう。以下リンクにある契約書の基本的な書式・ひな形を見ながら、予習してみてください。
http://www.azx.co.jp/modules/docs/index.php?cat_id=35

開講予定の授業一覧(告知ができ次第随時公開)

■創業前に知っておきたいこと

・フリークアウトとイグニスの創業期に学ぶ、起業志望の人が創業前にすべき5つの準備 - フリークアウト・佐藤裕介先生×イグニス・銭錕先生
・理想的な創業メンバーが集まるハッチに学ぶ、スタートアップが最強の創業メンバーを集める方法 - フリークアウト・佐藤裕介先生×ハッチ・二宮明仁先生
・株式で揉めないために、創業前に起業家が知っておくべき「創業株主間契約」の結び方 - AZX・雨宮先生×AZX・佐瀬先生
・創業すると創業者には何が起こるの? - 未定
・起業家によるベストプラクティス - 未定

■事業計画を書いていこう

・スポットライトとフリークアウトの創業時事業計画をレビューしながら学ぶ、事業計画の作り方と効用
- フリークアウト・佐藤裕介先生×スポットライト・柴田 陽先生

・ビジネスモデル構築に役立つトレンド理解のための「マクロ環境分析」と、事業の方向性を固める上で検討すべきポイント
- フリークアウト・佐藤裕介先生×ANRI・佐俣アンリ先生

■退社~創業まで

・退職~創業間に発生するお金と身の回りの話(資金繰り、身内の説得) - ホットスタートアップ・橋田一秀先生
・非エンジニアが起業する際に気をつけるべきこと(仮) - ホットスタートアップ・橋田一秀先生
・ビジネスモデルの適法性についての基礎知識 - AZX・長尾 卓先生
・利用規約とプライバシーポリシーの作成ポイント - AZX・菅原 稔先生