「SaaSプライシング」徹底解説。あなたの自社サービスの利用料金は、本当に“その価格”でいいのか?
2022年、最初の沸騰トピックは「SaaSプライシング」
サービスを運営すると当たり前のようにある価格、果たしてその価格が妥当なのか考えたことがあるでしょうか。中でも、SaaS業界における価格設定に対する注目度は、他の業界と比べ非常に高まってきています。
SaaSビジネスにおいて、価格設定によるマネタイズを1%向上させると利益率は12.7%も改善するといわれています。これはリテンションの約2倍、顧客獲得の約4倍の利益率改善効果があるという数字です。
また、ユニットエコノミクス(LTV / CAC)への影響を見ると、特に価格改定を行わない企業は1.68、毎年レビューする企業は3.23、常に最適化に取り組む企業は11.09と大きな差が生まれ、価格設定の重要性は明白です。(参考:Price-Intelligently-SaaS-Pricing-Strategy)
この回を通して、「SaaSプライシング」の基礎を理解し、自社サービスの価格設定を見直すきっかけにしていきましょう。
■ゲスト講師
高橋 嘉尋
プライシングスタジオ株式会社代表取締役社長
プライシングスタジオ株式会社代表取締役社長。慶應義塾大学在学中に起業。これまでリクルートをはじめとする大手企業から中小企業まで、数十のSaaS/サブスクリプションサービスの価格決定を支援。また、公的機関、学会、雑誌などへのプライシングに関する論文提出や講演会、寄稿などを通じ、プライシングに対するノウハウを積極的に発信。