社会人になってから、気がつけば、あんなに大好きだったマンガから遠ざかってしまっている。
最近はビジネス書ばかり読んでいて、小説を味わう楽しさを忘れかけている。
そんな自分に、心当たりはありませんか?
この授業では、小説・マンガ・映画といった幅広いジャンルを対象に、さまざまな角度から「物語」の楽しみ方をご案内します。
より深く味わうための目のつけどころ=「物語のカギ」を手に入れて、今週末はじっくり物語を味わってみませんか?
【先生からのメッセージ】
ぼくは昔、「文学(物語)をうまく読める人」とか「文学の専門家」って何をしているんだろうと不思議に思っていました。
というのも、物語なんて誰でも読めるんだから、わざわざ学ぶ必要がわからなかったのです。
しかしどうやら世の中には、物語を読むプロとか巧者たちがいる。
観察していると、彼らには彼ら独自の「物語の楽しみ方メソッド」みたいなものが存在していることに気がつきました。
そこで、それを集めていきました。普遍的なものから、その人独自のものまで多種多様でした。
やがて自分でもその方法を用いて物語を味わってみると、物語をそれまで以上に楽しめるようになっていたのです。
「うまく読めるとは、こういうことか!」と感激しました。
それをきっかけに、ゲームのシナリオライター、果ては書評家にまでなってしまいました。
今回の講座では、そんな物語の楽しみ方メソッドについてお話しします。