Prometheus入門
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コース概要

監視ツール Prometheus について学ぶ、初級コースです。

2017 年、クラウドが当たり前の時代になりました。ホストはクラウド上で日々増減し、開発者の手元では Docker が仮想ホストを作ります。このようなクラウド時代、従来の OSS による監視が難しくなってきている一方で、次世代の監視ツールとして期待されているのが Prometheus です。

Prometheus は、Google の社内監視システム Borgmon の思想をベースに作られた OSS 監視システムです。クラウド時代に合った設計、単バイナリで動くシンプルさ、時系列データベースの実装レベルの高さなどから、近年注目されつつあります。

このコースでは、 Prometheus を触ったことがない方向けに、実際に Prometheus を用いてホストを監視できるようにするまでの道筋を学習していきます。監視ツールの乗り換えに悩んでいる方や、新しい監視ツールの情報にキャッチアップしておきたい方にもお勧めします。

杉田先生がPrometheus に関して執筆された記事はこちら

 

※ 事前準備に関してまして
本授業では、「Prometheus」、「Grafana」、「node_exporter」(Windowsの方は「wmi_exporter」)を使用します。以下のサイトより事前にファイルをダウンロードしていただけますと、よりスムーズに受講していただけます。特に Grafana はダウンロードに時間がかかるため、事前のダウンロードを推奨します。

■ Prometheus
https://github.com/prometheus/prometheus/releases

■ Grafana
https://grafana.com/grafana/download

■ node_exporter (Mac, Linux ユーザ向け)
https://github.com/prometheus/node_exporter/releases

■ wmi_exporter (Windows ユーザ向け)
https://github.com/martinlindhe/wmi_exporter/releases

 

※本授業のツールは、下記のバージョンを使用します。
・Prometheus 2.0.0.beta0
・Grafana 4.3.2
・node_exporter 0.14.0 (Mac, Linux 向け)
・wmi_exporter v0.2.4 (Windows 向け)

 

▪︎概要編(第1回)の見どころ
第1回では、Prometheusの概要を教えていただきます。
冒頭はギリシャ神話から付けられたという名前の由来から、「バイナリを動かすだけ」「Auto scalingをまともに扱える」「アラートを減らす思想」など”Promethusの”嬉しい特長“もわかりやすく教えていただきます。
中盤はPrometheusのデータをGrafanaという”非常に美しい“可視化ツールを使った実際の画面、設定や監視対象の現状を把握できるPromethus本体や監視対象であるexporterの画面を見ていきます。
後半はアーキテクチャーについて。わかりづらいPromethusの全体図を注釈を付けて先生にわかりやすく説明していただきます。そして、多次元のデータ、pull型監視などPrometheusの思想について学んでいきます。
最後はFAQ集ということで、その他監視ツールとの比較やPrometheus導入における不安点などを先生に丁寧に解説いただきます。

 

▪︎実践編(第2回)の見どころ
第2回では、Prometheusの実践的な使い方を学習していきます。
冒頭は実際に「Promethus動かしてみよう」ということで、Prometheus本体、Mac、Linux ユーザ向けのnode_exporter(Windows ユーザ用のwmi_exporterとの比較も解説します)、Grafanaの3つののツールを実際に起動していきます。地味に難しいというGrafanaの動かし方については、先生に特に丁寧に解説いただきます。
中盤は、監視対象のホストを発見する機能「Service Discovery」について。今回は雰囲気を掴むためFileDiscoveryを試してみます。最後は「Lavel」について。先生曰く「非常に癖のあるPrometheusを学習する上で、もしかしたら1番重要なポイントとかもしれない」とのこと。必見です。

 

▪︎テクニック編(第3回)の見どころ
第3回では、Prometheusの効率的に利用するためのテクニックを学習していきます。
冒頭は監視の種類について学んでいきます。監視には、問題がないことや事前に避けられる問題を把握・予測する「Proactive」と、問題が起こってから調査する「Reactive」という分類があります。より効率的にグラフを作るために、この違いを把握することが重要です。
中盤はクエリの効率化について。先生にGrafanaを軽くするための具体的な手法や小ワザをたくさん紹介していただきます。最後は、監視をより簡単に取り扱うために非常に重要な「Alertmanager」の使い方について学んでいきます。第1回でも解説した、Promethusの思想である「アラートを減らす思想」に基づいて設定することがポイントです。

こんな人にオススメ

監視ツールの選択に困っているエンジニアの方。Prometheus について基礎から知りたいエンジニアの方。