建築を設計する際に、規模や予算の関係で、1/1スケールで実物をつくって検討するということはできません。そこで、図面や模型、CGなどを組み合わせてコンセプトやまだ見ぬ建築空間を第3者に伝えます。今回の講座では、その表現ツールを手掛かりに、建築デザインの検討過程や表現手法を、時代や地域へ旅をしながら、社会とのかかわりの中で学んでいきます。
2限目 モデルメイキング・模型をつくるということ
建築デザインにおける模型表現は、将来出来上がる建築物を模していて、ほとんどの場合、実物よりも小さなスケールです。想像力を働かせ、アイデアを俯瞰するために、さまざまな種類の模型を用います。茶室の起こし絵から、住宅プロジェクトまで、実物の模型をご覧いただきながら、自由な発想の源泉となるツールを学びます。