3/6(Sat)
第1回:2016年1月12日公開
60min
この授業では、生きづらさに直面し、孤立し、行き場のない社会の中でもがいている人びとの姿と、それらの人びとと共に人間らしく生き・働く社会の構築にむけて努力している社会的企業の実践に着目して、未来社会のあり方について学びます。
"「社会的排除」という言葉は、1990年代後半からヨーロッパを中心に登場した概念です。 1限目の授業では、経済的な貧困だけでなく、社会的・政治的・文化的な多次元的かつ重層的な困難に人びとが直面している状態を「社会的排除」としてとらえ、その問題の根源にあるものや排除からの回復プロセスにおいて求められる基本的な視点について、聖学院大学 政治経済学部教授・学長補佐の大高研道先生から学びます。
" "2限目では、当事者が主体になった働き方、生き方の実現にむけた社会的企業の特徴を明らかにし、3限目で紹介する、実際に社会的排除問題に取り組んでいる社会的企業の意義と課題を考える際の基本的視点を学びます。
" "労働者自らが出資し、経営を担い、そして働くワーカーズコープの実践の中でも、とりわけ生活困窮者と共に働く現場づくりに挑戦している近年の取り組みを中心に紹介し、最終的に、いかにしてこれらの試みが既存の労働観(働く意味)をとらえ直し、私たちの存在の意味(生きる意味)をも転換させる実践となりうるのか、という点について考え、学びます。
"スクー放送部
スクー放送部
2016年1月12日公開
60min.
この授業では、生きづらさに直面し、孤立し、行き場のない社会の中でもがいている人びとの姿と、それらの人びとと共に人間らしく生き・働く社会の構築にむけて努力している社会的企業の実践に着目して、未来社会のあり方について学びます。
「社会的排除」という言葉は、1990年代後半からヨーロッパを中心に登場した概念です。 1限目の授業では、経済的な貧困だけでなく、社会的・政治的・文化的な多次元的かつ重層的な困難に人びとが直面している状態を「社会的排除」としてとらえ、その問題の根源にあるものや排除からの回復プロセスにおいて求められる基本的な視点について、聖学院大学 政治経済学部教授・学長補佐の大高研道先生から学びます。
スライド資料
2016年1月19日公開
60min.
この授業では、「社会的企業」とは何かという点について、社会的排除問題解決の主体としての実践に着目しながら明らかにしていきたいと思います。 社会的企業は必ずしもコンセンサスのある概念ではありません。とりわけ日本の場合は、社会的企業に関する法制度が未整備なこともあり、極端に言ってしまえば社会的に有益な商品やサービスを提供していれば何でも「社会的企業」と名乗ることができます。しかし、営利を目的とした企業のCSRや社会貢献をうたう社会起業家、ベンチャービジネスまでを一緒くたにして社会的企業を語ることは、その本質を見失わせ、ブラック企業や貧困ビジネスを生み出す契機にもなります。
2限目では、当事者が主体になった働き方、生き方の実現にむけた社会的企業の特徴を明らかにし、3限目で紹介する、実際に社会的排除問題に取り組んでいる社会的企業の意義と課題を考える際の基本的視点を学びます。
スライド資料
2016年1月26日公開
60min.
3限目では、働く者が主体となった人間的な労働のあり方を追求している労働者協同組合(ワーカーズコープ)を取り上げ、社会的排除問題に取り組む社会的企業の意義と可能性について考えます。ワーカーズコープは、「働く者の協同」「利用者との協同」「地域との協同」という3つの協同(協同労働)を大切にしながら全国各地で仕事おこしに取り組んでいる事業体です。
労働者自らが出資し、経営を担い、そして働くワーカーズコープの実践の中でも、とりわけ生活困窮者と共に働く現場づくりに挑戦している近年の取り組みを中心に紹介し、最終的に、いかにしてこれらの試みが既存の労働観(働く意味)をとらえ直し、私たちの存在の意味(生きる意味)をも転換させる実践となりうるのか、という点について考え、学びます。
スライド資料